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田中将大に逆転勝ちが多い、その理由

あれこれ ワードスプリング

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2020.09.19 07:00
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野球に学ぶ「これからの生き方」~世界大会三連覇・少年野球監督が語る野球の魅力と底力
 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手。
 春先に頭にデッドボールを受けた影響もあり、本格スタートが遅れ、まだまだ本調子とはいかないようですが、それでも勝ちが先行しています。きっとこれからもっとギアが入るのでしょう。彼の強みのひとつは「逆転勝ち」が多いこと。少年時代、田中将大の才能を見いだし、キャッチャーからピッチャーへ転向させたNPO法人「ベースボールスピリッツ」理事長で、少年野球チーム「宝塚ボーイズ」監督の奥村幸治さんの新刊書『野球に学ぶ「これからの生き方」』(扶桑社新書)から、そのあたりをピックアップしてご紹介します。

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ピンチに動じない「気持ち」 

 星野仙一監督時代の楽天のキャンプを見学したときに松井稼頭央選手が声をかけてきてくれました。
 私が西武でバッティングピッチャーをしていたとき、松井選手はまだ新人で、スイッチヒッターに挑戦していました。もともとの右打席でなく、左打席に立つとき、打ちやすい球でまずは感覚をつかむという考えもあったのかもしれませんが、試合(実践)に近いさまざまなボールを要求されました。そして、スイッチヒッターに転向して一年も経たないうちにプロのピッチャーから右でも左でもホームランを打ったのですから、すごい才能の持ち主であり、努力の人です。その松井稼頭央選手が「マー君ってすごいですね」と声をかけてきてくれたのです。

 田中将大のすごいところはピンチになると気持ちのスイッチを入れ直せること、負けてたまるかというオーラが全開になるので、それをバックで見ていると、よし、しっかり守ってやるかという気になると教えてくれました。ふつうはピンチを迎えると、弱気になって下を向くか、動揺してあたふたするか、頭に血が上ってカッカして自分を見失うかですが、将大は冷静を保ちつつ、ギアをもう一段上げる、まさに気持ちを入れ替えるのです。

 松井選手は西武からニューヨーク・メッツへ移籍。日本人初の内野手メジャーリーガーです。入団数年の若者がメジャーリーグで六年半活躍した遊撃手に「それなら、俺らも」とその気にさせる。「点を取られても取り返してやろう」と思わせるものをもっていたということなのでしょう。


あり得ない逆転勝ちから「マーくん、神の子、ふしぎな子」が生まれた
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大手出版社、老舗出版社、一部上場企業、世界遺産の神社仏閣、地方自治体などと連携してユニークな書籍を編集したり、発行したり……、あるいはこれまでにないオリジナリティあふれるイベントやキャンペーンを多数企画し、話題を提供し続けています。
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