北海道のローカル線が廃線、住民の生活はどうなる?

2017年3月10日 13:24

2016年12月4日、北海道の日本海沿岸を走るJR留萌線の留萌(るもい)—増毛(ましけ)間の運行が終了した。廃線によって沿線で暮らす人々の暮らしは、どう変わるのだろう。病院への通院や通学は大丈夫なのだろうか? ローカル線廃止は北海道だけの問題ではない。心配なので増毛町役場とJR北海道に話を聞いた。
列車1本当たりの乗客が3人。90年以上続いた路線が維持困難に

今回廃止となったのは、JR留萌線の一部で留萌市と増毛町を結ぶ16.7kmだ。留萌市は北海道の日本海側北部の中心的な町。冬の暴風雪のときは全国ネットのニュースで中継されるほど気候が厳しい。そして、増毛町は日本海沿岸にある人口約4500人の小さな町。この二つの町を結ぶ留萌線は、1921年に開通して以来、石炭やニシン等海産物の輸送、人々の日常の足として利用されてきた。しかし、その後の石炭産業の衰退や、ニシンの水揚げの激減、沿線地域の過疎化や車で移動する人の増加、増毛高校の廃校などさまざまな影響で、利用客数は減っていった。1975年度は1199人だった輸送密度(旅客営業キロ1km当たりの1日平均旅客輸送人員)は、2014年度には39人に激減。これは列車1本当たりに3人という乗客の少なさだ。年間の赤字は約1億6000万円以上になった。

また、この路線は雪解けや大雨による土砂崩れが何度も発生している災害線区でもある。安全を確保するための将来の工事費も多額になることが見込まれていた。

今後、増毛・留萌間を安全に維持していくことは困難。そう結論を出したJR北海道は、2015年8月に留萌市、増毛町に路線廃止の協議をしたいという申し入れを行った。

【画像1】2016年12月4日、留萌線の一部区間「増毛—留萌間」が廃止になった(画像/編集部作成)
【画像1】2016年12月4日、留萌線の一部区間「増毛—留萌間」が廃止になった(画像/編集部作成)
代わりの足は路線バス。早朝・夜間は乗り合いタクシーを新設

JR北海道からの廃線の協議申し入れを受けて、増毛町では町民や議会への説明会を開催。町民からの意見を聞いた。
「留萌・増毛間は以前から鉄道と並行して路線バスが走っています。増毛町から留萌市の高校に通う学生は、高校の近くにバス停があるため、ほとんどがバス通学。鉄道が一日上下13本なのに対して、バスは22本運行しており利用客も多くいます。しかし、バスは早朝や夜遅くの便がないため、朝早くから留萌や旭川、札幌などの病院へ行く人、遠方の病院から夜遅く戻ってくる人にとって、JRは貴重な交通手段。廃線になることで空白になる時間帯への不便や不安の声がありました」(増毛町役場町民課・松本伸一さん)

そこで、JRと調整を図り、増毛町では予約制の乗り合いタクシーを運行することに。路線バスの運行時間外の早朝と夜間の計2便を、路線廃止の翌日から運行。運営費用には、JR北海道からの支援金が活用されている。

これまで早朝や夜間の列車を利用していた住民は、6:10旧増毛駅舎発・留萌駅行、21:15留萌駅発・旧増毛駅舎着のタクシーの利用に、スムーズに切り替えているそうだ。

三重県 最新記事
2019/2/18

ケンタッキーフライドチキンの公式サイトには、看板メニュー「オリジナルチキン」のおいしい食べ方が公開されている。骨の多い部位であっても戸惑わず、より綺麗にチ...

2019/2/17

青森と鹿児島は似ている。経済規模や県民性ではなく、形の話である。本州の最北端と、九州の最南端。日本地図を見ると、どこか対照的にも見える位置関係にある両県だ...

2019/2/17

<連載>20代女子、西成に住んでみた 第11回 文・写真 イカ子みなさま、ごきげんイカが?大阪・西成在住の26歳、イカ子です。現在は自身のウェブメディア、...

アクセスランキング
デイリー
  週  
  月  
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
Jタウンチャンネル
バイク買取販売店「バイクパッション」
ひろしまサンドボックスチャンネル
注目情報
小倉城

食の魅力もいっぱい!市政55年を迎えた北九州市を紹介

関連サイト

独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

クイズも、診断、投票も。あなたが作る。みんなが解いてくれる。

↑上へ