こんな古民家に住みたい! 成功の秘訣とリノベのコツ

2015年5月30日 11:00

古民家が静かなブームになっている。日本の伝統的な構法で建てられた古民家には、先人の知恵が活かされている。その趣ある古民家をリノベーションして再利用した事例が、多くはないが継続的に見られる。どうしたら古民家を再利用できるのか、事例とともにリノベーションのコツを紹介しよう。
昭和初期の古民家を自宅兼事務所にリノベーション

まず、築80年を超える古民家をリノベーションした事例を紹介しよう。

杉並区にあるこの古民家は、昭和初期に和菓子店として建築されたもの。一級建築士である相原まどかさんと山崎敏幸さんご夫妻が買い取って、自宅兼事務所(YUUA建築設計事務所)としてリノベーションした。

外観で特徴的なのは、前面に大きく張り出している屋根の軒(のき)(下の写真参照)。これなら、「軒先を借りて雨宿り」といった今は昔のことができそうだ。和菓子店の面影を残す、広い土間も趣がある。なんともいえない開放感と落ち着ける感覚は、広い土間ならでは。

リノベーションでは、耐震性を高めるために筋交い(すじかい)や貫(ぬき)を補強し、断熱材を追加しているが、基本部分はそのまま使っている。一方で内装については、オリジナルなアイランド型キッチンを入れたり、キッチンや床を左官の手仕事となる「カナリア石人研ぎ仕上げ」にしたりと、ご夫妻の好みに合わせて大幅に改修した。

古民家特有の良さを活かしながら、快適に暮らせるように大改修を行うのは、建築家として腕の見せ所だ。リノベーションに当たっては、木材が多用されているので木の特性についてかなり勉強したという。

【画像1】(左)天井が高い広い土間 (右)土間から上がると相原さんオリジナルの大型キッチンなどの水まわりとワークスペース。キッチンと床はカナリア石を使っている(写真撮影:山本久美子)
【画像1】(左)天井が高い広い土間 (右)土間から上がると相原さんオリジナルの大型キッチンなどの水まわりとワークスペース。キッチンと床はカナリア石を使っている(写真撮影:山本久美子)
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