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<東京暮らし(21)>地域に密着「コミュニティFM」

中島 早苗

中島 早苗

2020.04.05 13:00
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<文 中島早苗(東京新聞情報紙「暮らすめいと」編集長)>

皆さんは普段、ラジオを聞きますか?

車に乗る方は運転しながら聞くかもしれないが、都民は車を持たない方も多い。私にとってもラジオは、家に居て、好きなプログラムがある時に聞く、という感じだ。

けれどラジオは一旦つけると、その心地よさを思い出させてくれる。定時にニュースや天気予報が入り、懐かしい音楽が流れ、パーソナリティの声もだいたい穏やかで耳に優しい。仕事中につけっ放しにしていてもじゃまにならない。

そんなラジオをめぐる近年の変化と言えば、地域の放送「コミュニティFM」が増えたことだ。コミュニティFMは1992年の放送法改正によって誕生、2019年12月現在、全国で332局となっている。

市区町村単位の狭い地域に向けて配信するコミュニティFMの主な役割は三つ。「地域密着」「市民参加」「防災・災害情報」である。1995年の阪神淡路大震災では、被災地域に住む外国人を対象にしたコミュニティFM局が開設され、災害情報の提供に大きな役割を果たした。

近年は関東地方でも台風被害の激甚化などにより、自分の住む地域のリアルタイムな災害情報が求められる。そこで今回、私の地元に近いコミュニティFM、「FMしながわ」の生放送現場を取材させてもらうことにした。

FMしながわのスタジオで、左が「ほっとラジオしながわ」パーソナリティの原つとむさん、右がゲストで品川区役所総務部の野口武之さん
FMしながわのスタジオで、左が「ほっとラジオしながわ」パーソナリティの原つとむさん、右がゲストで品川区役所総務部の野口武之さん

緊急時には防災無線と連動
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