「文楽」に高いハードル 大阪市補助金、減額の危機
2014.01.19 07:00
[ちちんぷいぷい‐毎日放送] 2014年1月9日放送で「文楽の補助金問題」について取り上げていました。
ユネスコ無形文化遺産でもある「文楽」が正念場を迎えています。おととし、橋下大阪市長が文化団体への補助金を見直し、文楽協会への交付が一時凍結されました。
その後の交渉で3900万円支払われることになりましたが、このときに今年度分に条件がつけられました。補助金のうち1000万円は技芸員の活動費用補助として支払われますが、残りは文楽協会運営費として条件付きで支払われることになったのです。
その条件とは、国立文楽劇場への入場者数に応じて支払われるというもの。年度内の入場者数が10.5万人以上の場合は、満額である2900万円が支払われます。
10.5万人を下回る場合は、1人につき1930円ずつ減額となります。そして入場者数9万人以下の場合は、支払われないことになります。
国立文楽劇場の入場者数は去年11月公演までで7.5万人、昨年度の本公演入場者は2万人でした。つまり、昨年度と同レベルの入場者なら、運営費の補助金が3分の1になってしまうということです。
今年の1月3日~26日に行われる文楽初春公演での観客数が大阪市の補助金額に大きく影響するため、ここが正念場と言えそうです。(ライター:ツカダ)