イチゴ狩り客に「コレは贅沢食いとは言いません!」 農家の悲痛なメッセージ、その思いを聞いた

2020年1月22日 17:00

ヘタを取って、ヘタの方から全部食べて頂きたい―― 

イチゴ狩りをする客のマナーに対し、2020年1月21日、茨城県のイチゴ農園がツイッターでこのような注意喚起をした。

投稿された写真には、ポリ袋のような袋に入った、たくさんのヘタの付いたイチゴ。まだ食べられる部分が残っているように見えるものがほとんどだ。

ハウス前に設置されたゴミ袋には半分以上残されたイチゴが(画像はル・フカサク(深作農園)(@Le_fukasaku)さんから)
ハウス前に設置されたゴミ袋には半分以上残されたイチゴが(画像はル・フカサク(深作農園)(@Le_fukasaku)さんから)

注意喚起の投稿をしたのは、「茨城いちごグランプリ」の金賞を受賞し、複数のメディアにも取り上げられてきた「深作農園」(茨城県鉾田市)だ。

深作農園はツイッターで、

「残念です。イチゴ狩りのイチゴの食べ方がとても悲しくなります。

1年かけて作っているイチゴです。ヘタを取って、ヘタの方から全部美味しく食べて頂きたいです。

農家としての切なる願いです。コレは贅沢食いとは言いません!」

と胸の内を吐露。投稿は22日16時点で、8000件のリツイートを獲得。いいねは1万2000件を超えている。リプライ(返信)は400以上届き、

「イチゴが可哀想だ・・・」
「いちご狩り園で働いています。本当にわかります」
「これは酷い最低限のマナーも守れない人がいるんですね」

といった反応が寄せられている。

Jタウンネットが22日、深作農園の担当者に確認したところ、投稿の写真はハウス前に設置されたゴミ袋の中の様子。イチゴ狩りの容器を捨てるために用意しているものだ。

イチゴは先だけが甘いわけではない

深作農園のイチゴ狩りは同月18日からスタート。イチゴ狩りのシーズンが重なると何万人もの客が来園するという。

農園の担当者はツイッターで注意喚起した理由について、このように話している。

「19年9月頃に苗をハウスに移動していく段階で、台風から(苗を)守ることが大変でした。去年の出来事を思うと、より一層大事に食べて欲しいと思い投稿しました」

また担当者は、スタッフがゴミ袋に半分以上残されたイチゴを見てショックを受けていたとも明かしている。

深作農園のイチゴ狩りは、時間無制限、食べ放題だ。「ゆっくり美味しく食べて欲しいから」と話す担当者は、

「自由な形をとらせていただく代わりに、大切に食べて欲しい」

と前もって客に説明するという。担当者は残されたイチゴが、先だけ食べられていることに対して、

「本当に一部の人だと思いますが、『先っぽだけ甘い』と思っている人は多いと思います。(中略)ただし農園のイチゴは、もちろん白いものもありますが、(ハウス内の多くのイチゴが)完熟しているため丸々食べることができます」

と、食べ方について改めて案内した。

担当者は、最後に

「せっかく来ていただいているので、できるだけ注意はしたくありません...。事前に案内もしていますので。少しでも理解していただければと思います」

と切なる思いを明かした。

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