地域の課題をSDGsで解決? 北九州市で見つけた「未来の商店街」の姿とは

2020年3月30日 12:00
提供元:北九州市

「SDGsは無意味」と言っていた人が...

とはいえ、商店街の人たちの反応は、最初は芳しくなかったという。「いい取り組みだねっていうのはみんな分かってくれるんですが、『それって世界の課題だよね』とか『横文字で難しい』といった声が多かったんです」(森川さん)。

そういった他人事のようなリアクションが、セミナーやイベントなどの活動を続ける中で徐々に変わっていったという。例えば、「SDGsなんてやって何の意味がなるんだ」と否定的だった人が、気づけば周りにSDGsの魅力を伝える立場になっていた、などだ。

そうした変化については、商店街の理事を務める松永優子さんも、次のように話す。

「目に見えるような大きな変化とは別に、商店街の皆さんの意識が少しずつ変わっていったことは実感しています。最初はシャイというか、みなさん色々と取り組みをやっているんだけど、それをアピールしようとしなかったというか...(笑い)」

実際、森川さんや松永さんらが働きかけることで、SDGsのロゴをデザインした看板を店頭に置いてくれる店も増えてきたという。

「やっぱり、魚町銀天街で(SDGsの)認知度は高くなっていると思います。とくに、ほかの地域に行って話をすると、意識の違いに驚くことがあります。そうしたときに、うちの商店街ではSDGsが浸透しているんだなあと、改めて思いますね」

森川さん(左)と松永さん(右)。2人で協力してプロジェクトを進めることも多い
森川さん(左)と松永さん(右)。2人で協力してプロジェクトを進めることも多い

魚町銀天街の人々の意識の変化について、森川さんがとくに感動したエピソードがあるという。

「最初は、こちらから一方的に提案することがほとんどでした。でもある時、商店街の人たち自発的に意見が出たんですよ。ラグビーのウェールズ代表を応援する懸垂幕(※)について、W杯が終わったら破棄になってしまうんじゃないか。それはもったいないという声です」

(※)19年のラグビーW杯で、北九州市はウェールズ代表の事前キャンプ地となっていた。その縁から、魚町銀天街にもウェールズ代表を応援する懸垂幕がW杯の期間中に飾られた。

「それをきっかけに、W杯が終わったらどうしようかという議論が進んで、最終的には懸垂幕を再利用してエコバッグを作ろうと決まりました。このとき、私1人じゃなくて、魚町銀天街のみんなで一緒に歩いているんだと実感しました。本当の『SDGs商店街』になってきたって」

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