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フルーツ好きに朗報!日本で一番早く味わえる高知さくらんぼ

うまいもんドットコム

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2015.04.02 12:48
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南国土佐の太陽の下、真っ赤に色付いたサクランボ
南国土佐の太陽の下、真っ赤に色付いたサクランボ

高知県のサクランボは日本一早く出荷が始まるということで、今、市場関係者も注目しています。

その技術の一端を生産者、山本さんにお話を伺いました。

高知のサクランボ生産者、山本さん
高知のサクランボ生産者、山本さん

本来は、初夏のフルーツであるサクランボ。しかし、山本さんのサクランボが出荷される時期は、まだまだ寒さ厳しい2月中旬から4月上旬まで。

気候的な違いもありますが、国内最大の生産地である山形県の露地栽培サクランボが出回るのが6月です。と考えると、こんなに早い時期に、高品質の品を市場に届けるには並大抵の努力では無理だと言うことは、想像できます。

こちらがサクランボを育てているハウス
こちらがサクランボを育てているハウス

普段はハウスの中に人を入れることはありません。

栽培に携わる農家さんでさえ、別のハウスからの移動は禁止されています。その理由は、害を与える可能性のある虫をハウス内に持ち込ませないため。

人が通る経路に虫は発生し、知らず知らずのうちに連れて来ていることがあるのです。

草むらを通過してからの立ち入りなどはもってのほか!今回は特別な許可を頂き見学します。

黒いポットに植えられた樹が整然と並びます
黒いポットに植えられた樹が整然と並びます

品種は佐藤錦、紅秀峰、高砂。どれも大粒で力強く実っています。写真を見て分かる通り、全てがポット栽培。地植えの樹を想像していると、驚きます。

高知県の早出しサクランボの秘密はここにあるのです。

詳しくは企業秘密なのですが、樹に無理をさせずサクランボが感じる四季をずらすことが要。

今回の取材時、2~4月の収穫期間を夏に、続いて秋、そしてポットを冷蔵庫へ移動させて冬と体感する季節を人の手で替えていきます。

日々の管理はもちろん大切ですが、何といっても、ポットの移動はかなりの重労働。

また、一番難しいのは、花が咲く時期の受粉ですが、しっかり結実させるためには、手を抜くことができません。

南国土佐の太陽の下、真っ赤に色付いたサクランボ
南国土佐の太陽の下、真っ赤に色付いたサクランボ

限られた土の中で、これほどの量を実らせることができる技術は相当のもの。

実は、サクランボの栽培はとても難しく、適切な手入れがなければ、生るのはほんの少しの実だけです。そしてまず、果実の色や大きさといった見映えも、味も、売り物のレベルには達しません。

ポット栽培に適するよう樹の大きさを維持し、実をならせ、味を乗せる。それを"毎年繰り返す"のがどれほど大変なことか、気が遠くなる話です。

立派な果実に至るのは、確かな経験に裏打ちされた高度な技術があればこそ。真っ赤に色づいた一粒が、その結晶なのです。

サクランボ産地では、収穫を終えた翌年は樹を休めると言うのが一般的な考え方ですが、ここでは逆に実りのサイクルが崩れてしまうと山本さんは言います。

また、土の量も絶妙なバランスがあり、鉢の大きさを変えると、なぜか、実りに影響が出てしまったとのこと。元の鉢に戻すと、再び素晴らしい実り方になったというのですから、自然を相手にするのは予想がつかず、難しいものです。

旬を技術で見事に超えた高知のサクランボで、一足早い初夏を感じてみませんか。

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今回の筆者:うまいもんドットコム

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