発表!日本全国「ラーメン県」ランキング 3位北海道、2位福岡、1位はまさかの...

2019年6月 7日 06:00

海鮮ダシをふんだんに使う、酒田ラーメンが人気?

ラーメン県といえば、どこ? 都道府県ランキング(Jタウンネット調べ)
ラーメン県といえば、どこ? 都道府県ランキング(Jタウンネット調べ)

「ラーメン県といえば、どこ?」という問いに対して、全国の読者が選んだのは、なんと山形県だった。総得票数の19%にあたる943票を獲得した。2位の強豪・福岡県に僅差をつけて、1位に輝いたのだ。

一方、こんな統計もある。NTT東西のタウンページデータベースをもとにした17年の調査結果によると、人口10万人当たりのラーメン店舗数で、山形県は67.41軒で、日本一である。第2位の栃木県が48.67軒、全国平均が25.17軒だ。山形県には、全国平均の約3倍のラーメン店が存在しているという。

また、総務省の「家計調査」(17年3月発表)によると、「年間1世帯当たりの中華そば(外食)の支出金額」は、山形市が15622円で第1位。第2位の新潟市が11900円、全国平均が5929円だというから、山形市民は、全国平均の約3倍もラーメンに支出していることになる。

「ラーメン県といえば、どこ?」というJタウンネット調査の、「第1位 山形県」という結果も、けっして不思議ではないのだ。

ラーメン満月のワンタンメン(Rebirth10さん撮影、Wikimedia Commonsより)
ラーメン満月のワンタンメン(Rebirth10さん撮影、Wikimedia Commonsより)

例えば、近年、人気が高いのは、山形県北西部に位置する酒田市の「酒田ラーメン」だ。

スープの特徴は、すっきりした醤油味で、脂分も少なくさっぱりしているが、何ともいえないコクがある。日本海に面しているだけに、トビウオやカツオブシ、サバブシ、煮干し、こんぶなど、海鮮ダシをふんだんに使い、旨味を存分に引き出している。思わずスープを飲み干してしまうほどだ。

酒田は、江戸時代、北前船交易で繁栄を極め、「西の堺、東の酒田」とも称された東北屈指の港町だ。廻船問屋の鐙屋や、日本一の大地主と言われた本間家など、数多くの豪商たちが活躍した時期も......。

酒田、鶴岡を中心とした庄内地方には、舌の肥えた客が多く、食のレベルの高さは相当なものだったようだ。

その食都・酒田にラーメンが登場したのは、大正時代末期。中国人から手ほどきを受けたのがきっかけで、ラーメンづくりの技術が受け継がれてきたと言われている。100年近い歳月の中で、港町ならではの進取の精神と、伝統に裏打ちされた食文化が、独自のラーメン文化を育んできたと言える。ダシにこだわると同時に、自家製麺へのこだわりも、その大きな特徴の一つだ。

酒田、鶴岡など庄内は、映画『おくりびと』などのロケ地としても知られているが、長期ロケの期間中、映画スタッフたちが庄内のラーメンを好んで食していた、と聞いたことがある。彼らの口コミも、ひょっとしたら今回の調査に反映されているのかもしれない。

山形市の冷やしラーメン(Junya Oguraさん撮影、Wikimedia Commonsより)
山形市の冷やしラーメン(Junya Oguraさん撮影、Wikimedia Commonsより)

一方、山形県の内陸部に位置する山形市は、冬の寒さが厳しい。だが、夏は相当に暑い。夏に冷たいラーメンを食べたいという常連客の要望に応えて、「冷やしラーメン」が生まれたという。山形ラーメンは醤油味が多いが、冷やしラーメンも醤油味がほとんどだ。

山形県は大きく4つの地方に分かれる。山形市や天童市、寒河江市などを含む、村山地方。新庄市や金山町、最上町などの、最上地方。米沢市や南陽市などの、置賜地方。そして日本海沿いの酒田市や鶴岡市などの、庄内地方。この4つの地方のそれぞれに、地元の食材を活かしながら、独自の食文化を反映した、特色あるご当地ラーメンが誕生していることも、興味深い事実だ。

村山地方には、山形市の「冷やしラーメン」の他に、天童市の「鳥中華」がある。まろやかな甘味が特徴の牛骨スープを使ったラーメンだ。

最上地方には、新庄市の「とりもつラーメン」。思いのほかあっさりして食感が楽しいとりもつをトッピングしている。

置賜地方には、鶏ガラスープに細い手揉み縮れ麺が特徴の「米沢ラーメン」(米沢市)や、味噌ベースのスープに中太縮れ麺で唐辛子の入った辛味噌がのった「赤湯ラーメン」(南陽市)がある。

そして庄内地方には、前述の「酒田ラーメン」と、それぞれ個性的なご当地ラーメンが多くのファンに支持されていて、山形をラーメン県トップに押し上げることにつながったのかもしれない。

多くの愛好家に熱く支持されてきた感じもある山形県のラーメンだが、今回の調査で一躍広く脚光を浴びることになった。今後、さらに注目を集めるようになることは、たぶん間違いないだろう。

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