命名権は購入しても「鳩サブレー・ビーチ」にするつもりはなかった

神奈川県鎌倉市と豊島屋は、市内の3海水浴場の愛称を募集している。対象は、材木座、由比ガ浜、腰越の3海水浴場。愛称は「由比ガ浜○○海水浴場」「○○腰越ビーチ」など、地名と「海水浴場」もしくは「ビーチ」の両方を入れるのが条件だ。期間は2014年3月3日から3月28日まで。

由比ガ浜（fto miznoさん撮影）

鎌倉市は昨年4月、海水浴場の開設・運営経費の財源を確保するため、命名権の購入者を募集。「鳩サブレー」で知られる豊島屋が命名権を取得し、8月にネーミングライツ契約（海水浴場に愛称を命名する権利）を結んだ。

豊島屋の久保田社長は、早くから公募で名称を決めると表明していた。今回の募集にあたって、「地元の皆さまの海にふさわしい名称になればいい」と期待しているとのこと。豊島屋は1894年、鎌倉で創業した。以来約120年、鎌倉とともに歩んできた同社ならではのPR戦略とも言える。