「救命のリレー」が成功して、横浜で1人の生命が救われた
2014.06.25 18:36
2014年6月24日、横浜市消防局南消防署で、南区内の路上で倒れていた意識不明者の救助に当たった市民4人に対して、感謝状が贈呈された。救急隊に引き継ぐまで彼らが行った的確で迅速な応急手当は、「救命のリレー」活動と呼ばれるものだった。
「救命のリレー」とは、意識の確認→119番通報→気道の確保→胸骨圧迫を行い、救急隊に引き渡すこと。
この事例をとおして、「救命のリレー」はどのように行われたかを、具体的に検証してみよう。
5月14日19時48分頃、Wさんは路上で倒れている人を発見。声をかけても意識がなかったので、呼吸管理をしつつ、近くにいたYさんと協力して、体位変換して気道の確保を行った。その後、119番通報した。
そこに偶然通りかかった看護師が、脈が触れていないのを確認したため、胸骨圧迫を実施。さらに警ら中だった警察官のOさんと胸骨圧迫を交代したところ、傷病者に体動が現れた。その後、到着した救急隊に19時52分頃引き継いだ。
この間、わずか約5分。この5分間の処置が、「救命のリレー」を見事につないだのだ。