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【寄稿コラム】不惑の本厄男子、市谷亀岡八幡宮で「家族の健康」を祈る

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2013.08.01 11:00
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Jタウンネットでは、読者の皆さんからの「おさんぽコラム」の投稿を募集しています。今回は東京在住Kさんに寄稿フォームから送っていただいた、知られざる都心の八幡様を巡るユルめのお散歩コースを紹介します。

◇ ◇ ◇

――40歳(♂)である。今年41になるので本厄である。事ここに至っては、潔く初老らしい日々を送るのである。今日の散歩のターゲットは、勤め先から至近の「市谷亀岡八幡宮(いちがや・かめがおか・はちまんぐう)」だ。

鎌倉の鶴岡八幡宮は有名だが、こちらは近場でも知らない人が多い。ためしに会社の同僚にも聞いてみたが、誰も知らなかった(調査対象3名)。江戸時代に太田道灌が鶴岡の分霊を勧請して「鶴」を「亀」に変えたのが起源で、当時はえらく賑わってたらしいが。

JR市ヶ谷駅からお濠にかかる橋を行き、正面の横断歩道で外堀通りを渡る。元シャープのビルを見上げて左に曲がり、少し行くと右手に提灯が見える。

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そこで右を向くと、思わず「うぉっ」と声を上げてしまう光景が目に飛び込む。

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中学生なら反射的にウサギ跳びを始めるに違いない急階段である。しかしこちとら初老である。「やっぱやーめた」と振り返ったが、ここでやめては幸せな初老ライフなどない!と謎の決意が湧き、改めて階段を向く。呼吸を整える。

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いざ、気合入れて1歩を踏み出す。20段までは数えた。そして......別に大したことはなかった。「ふっ、その程度か」的な。銅製の鳥居の向こうには、本殿の屋根が見える。

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宿題終わったー!と思ったら、裏もあったorz というほど大げさではないが、軽いショックを覚えつつおまけの階段を上る。

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あとは平らな石畳を進み、賽銭と礼拝。初老は家族の健康を祈るものと相場が決まっている。

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二拝二拍手一拝。厄も1ミリくらいは落ちただろう。さて、帰るか。と、元来た道へ戻ろうとすると、何やら看板が目に入る。

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「裏」という文字には、男子たる者、生涯魅了され続けるのである。堂々と矢印で示されてしまうとやや「裏度」が下がるような気もするが、これを見てもなお元来た道を戻ろうとする軟弱な初老にだけはなりたくないものである。

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裏参道はその名に恥じないダークサイドっぷりを醸し出していた。日が落ちかけていることも手伝い、わずかながらの冒険心を抱いたと言っても許されるだろう。いや、許されないか。

ちなみに、出口側にはどこにも「亀岡八幡宮」とか「参道」とかの表示は見当たらなかった。知ってる人いるのかな。

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これが左内坂から見た裏参道への入り口。奥の建物は駿台予備校市谷校舎。その手前の右側に階段がある。

半分冗談で会社帰りに寄り道してみたが、予想に反して、というか裏参道のおかげで思いのほか楽しめた。歩いた距離はほんのわずかでしたが。ちなみにルートは以下の通りです。


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