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うどん県ではおやつに「フライドうどん」とやらを食べるらしい...→食べてみたら普通にうまかった

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.07.22 17:45
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うどんに別の名称があるのをご存じだろうか。驚くべきことに、聖地である香川でその言葉が使われているという。

「ぴっぴ」とは香川の言葉でうどんを指す。ただし大人同士では使わず、子どもに対して「ぴっぴ食べる?」などと呼びかけるときに使う。地域によっては「つっつ」と呼ぶところもあり、うどんと汁を飲み込むときに立てる音に由来している。

ご当地の家庭では余ったうどんを油で揚げ、塩や砂糖、きな粉などをまぶし、子どもに食べさせている。要するにフライドうどん(揚げうどん)なのだが、パリッとしていて日持ちがする。
そういえば毎年夏になると香川県は水不足がメジャーな話題になる。今のところ2015年は大丈夫そうだが、フライドうどんは香川県民のうどん愛が生み出した保存食だったりして――。

話を本筋に戻そう。香川の伝統の味は地元の企業によって商品化されている。最も有名なのは、めりけんや(宇多津町)が販売している「揚げぴっぴ」だ。

めりけんや「揚げぴっぴ」(編集部撮影)

めりけんや「揚げぴっぴ」(編集部撮影)

「揚げうどんが気軽に食べられる♪」と、揚げぴっぴは地元の人に広く愛されている商品だ。今では香川土産の定番に成長した。

東京では新橋にあるアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」で購入可能だ。

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旬彩館に置かれていたフライドうどんは3種類。1つは先述の揚げぴっぴで、しお味としょうが味がある。店頭にはなかったものの甘味もある。ミニサイズの内容量はどちらも40グラムで、価格は1袋税込180円。

もう1つはマルシン(三木町)の「スナックさぬきあげうどん」。揚げぴっぴと中身はほとんど一緒。こちらの内容量は120グラムで、価格は税込410円。

マルシン「スナックさぬきあげうどん」(編集部撮影)

マルシン「スナックさぬきあげうどん」(編集部撮影)

まずは揚げぴっぴのしお味を開封する。手作りと明記されているが、長さはどれも55ミリ、太さが約6~7ミリ四方となっている。曲がっているものは少なく、細長いフライドポテトのようだ。元がうどんの麺だったとは、言われない限り気づかない。

指先につく油の量はごく微量。ティッシュで拭けば手洗いしなくても済みそうだ。

しお味の原材料は小麦粉・植物油・食塩の3つのみ。表面に塩の粒は見えない。通常のスナック菓子のしお味と比べて、さっぱりとした印象を受ける。

「揚げぴっぴ」しお味

「揚げぴっぴ」しお味

次に揚げぴっぴのしょうが味を食した。太さはしお味と同じだが、長さは均一ではなかった。80ミリを超えるものあれば、35ミリ程度のものも入っている。
こちらの商品は生姜(しょうが)だけでなく砂糖や塩も使われている。ほんのりとした甘みと辛みがうまくミックスしている。大手菓子メーカーのスナック菓子とそん色ない味付けだ。

「揚げぴっぴ」しょうが味

「揚げぴっぴ」しょうが味

今度はマルシンの商品をチェックした。袋はレーヨンの和紙で出来ていて、内部をポリプロピレンでコーティングしている。
スナックの長さは25~60ミリ。太さは5~6ミリ四方と1ミリくらい短い。曲がっている率がやや高いのは、元の麺が細いからだろうか。もちろん味には関係ない。

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原材料は小麦粉・植物油・食塩・デキストリン・乳糖・砂糖・酵母エキス粉末などを用いている。
いざ食べてみると――めりけんやの揚げぴっぴ・しお味と比べて、塩の味がはっきりと感じられる。一般的なスナック菓子の「しお味」に近い。

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甘味を試食できなかったのは心残りだが、揚げたうどんが美味だったのは新しい発見だった。それにしても――うどん県はまだまだ奥が深そうである。

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