75歳で横浜から北九州へ移住した夫婦。憧れだけじゃないそのワケ

2016年11月 7日 13:34

気になる環境へのなじみかた。新しい人間関係に抵抗はなかった?!

「これは北九州市に移住して驚いたことなんですが、最初に地域の合唱サークルに入ったとき、たくさんの人が自分たちを囲んで『どこから来たの? なんで横浜からわざわざ北九州に?』と質問攻めにあいました。普通だったら遠慮しがちなところですが、この地域の、特に元気なシニアはオープンマインドな人が多いような印象です。

僕たちは高校まで北九州にいたのですが、それでも何十年も関東で生活していたので母校の友人たちともほとんど疎遠になっていました。新しい人間関係の構築に不安や抵抗はありましたが、それも最初だけでしたね。妻の性格が明るいので、どんどんつながりができて、そこは感謝しています。

あとは土地の利も影響していて、戸塚にいたときは地域サークルに参加するのもわざわざ横浜に電車で行き、大人数で全員の名前と顔も一致しないまま時間が過ぎていたのですが、ここでは交流センターにも歩いていける、参加者も十数人ほどなので、会話する時間がしっかりもてます。これから何かあるのかもしれませんが、今のところは不自由をあまり感じてはいないかな。趣味のゴルフも再開しましたよ」

75歳で横浜から北九州へ移住した夫婦。憧れだけじゃないそのワケ
【画像2】北九州市内のゴルフ場にて撮影。スポーツや散歩がご夫婦共通の趣味で、時間を見つけては近くの公共施設やスポーツクラブで体を動かしている。電車の乗り換えなどで移動時間がかかった横浜生活と比べて自宅から車で1時間以内で主な施設に到着できるところも魅力に感じているそうだ(画像提供/佐藤三征さん)
75歳で横浜から北九州へ移住した夫婦。憧れだけじゃないそのワケ
【画像3】佐藤蘇美さんは笑顔で語った。「移住して一番の変化は夫の表情です。肩の荷が降りたという感じで、日に日に顔に明るさが灯ってきています。それには私も驚いているんですよ。将来の介護を見越して移住をしましたが、今を十分に楽しめることがまずうれしいです」(写真撮影/フルカワカイ)
シニア移住成功のカギは、自身の優先順位をもつことと具体的な生活イメージができるかどうか

話をうかがっていると全てが順風満帆で移住をしたように聞こえるが、全ての価値観が夫婦一緒だった、という訳ではない。例えば、蘇美さんは移住前は北九州でも分譲マンションを希望していたが、ローン審査が一気に厳しくなるという「75歳の壁」を感じて購入から賃貸へ気持ちを切り替えたという。

三征さんは「地方移住」という言葉がネガティブに受け止められて周囲から反対にあったこともあったそうだ。その度に夫婦で喧嘩もしたが、将来何が必要か、それは亡くなった蘇美さんのお母様の介護生活も通じて得た教訓を思い出し、2人で優先順位を整理していったとのこと。

最後に三征さんはこう語る。「アドバイスをするのであれば、市の制度を利用して移住をしたとしても、それはあくまでもきっかけを提供してくれるだけで、それ以降は自身の責任です。そのため自分自身が移住先でのイメージをしっかり得てないと、移住後にギャップが生じてしまう。定住するポテンシャルがその場所にあるか冷静な判断が必要です」

シニア移住となると多くの壁があるように感じる。
けれど、先立ってクリアしてきた人の話を聞くと、どこでどんな生活がしたいのかという価値観とその街のマッチ具合を冷静に見極めることが大事だと分かる。

また2016年10月には北九州市への移住希望者に向けて相談窓口を東京・有楽町に開設。移住への大きな後押しとして、まずは自身で専門機関に問い合わせる等、確実に歩みを進めることがオススメだ。

●参考
・北九州市/北九州ライフ
・佐藤三征さんブログ●北九州市移住相談コーナー
東京交通会館6階(東京都千代田区有楽町2-10-1)
月〜土 9:00~17:45 ※土曜開設は当面2016年12月末まで、2017年は未定

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