試してみよう! 大阪の街は「ジグザグに歩く」といいことがある
2015.03.31 11:15
大阪を訪れて、「ごちゃごちゃした街だな」という印象を持った人は多いだろう。「ダンジョン」の異名を誇る玄関口・梅田についてはこのサイトでも何度か紹介したが、入り組んだ狭い道、密集した店舗、飛び交う関西弁――その独特の雰囲気は、慣れない人には少し敷居が高い。
だが、あえてそうした路地に飛び込んでみると、普段は味わえない、どこか不思議な感覚に包まれるはずだ。大阪を代表する作家・織田作之助は、こんな一文を残している。
「表門の石の敷居をまたいで一歩はいると、なにか地面がずり落ちたような気がする。敷居のせいかも知れない。あるいは、われわれが法善寺の魔法のマントに吸いこまれたその瞬間の、錯覚であるかも知れない」