世界各都市の高齢化対策は? 高齢大国ニッポンで国際会議が開催

2014年12月 3日 18:40

「寂しいと寿命が縮む」。社会保障システムの一つとしての「絆」づくり(ヘルシンキ市)

豊岡市の「運動」と「仲間の存在」の関連に近い事実を示唆したのが、ヘルシンキ市だ。フィンランド共和国の首都であり最大の都市、ヘルシンキ。ヘルシンキ市のUrban Facts(市の統計・調査・データのアーカイブ整備を担当)局長、ティモ・カンテル氏は、「社会的・長期的にインパクトをもたらすのが『高齢者と社会の絆』」だと述べた。

ヘルシンキ大都市圏は約110万人(昼間人口150万人)を抱える。他の都市圏と違って約20年後も、20-30代の若い世代を中心に人口増加を見込んでいるのが特徴だ。ただ、この傾向はヘルシンキ市のみのもので、国全体を見渡すと高齢者の割合は増加傾向。ヘルシンキ市も目下の課題ではないものの注視しているという。世界から称賛されるフィンランドの高水準な社会保障体制も、増え続ける扶養高齢者によって、従来のサービスレベルを維持し続けられるか、財源においても懸念されている。

この状況下でヘルシンキ市が有効な手段として検討しているのが、「孤独・寂しさ」の数値化、そして「寂しさ」と健康被害の関連性を明らかにすることだ。「『寂しいだけで寿命が縮む』とデータ上では表れている」(カンテル氏)。他の多くの西欧諸国と同じように、ヘルシンキ市の高齢者の多くは単身で、その割合は増えると予想される。「一人で暮らす=寂しい」とならない社会的なネットワーク・絆をいかに提供できるか、がヘルシンキ市の次なる重要課題であり、その促進には「地域社会」を中心とした行政・民間の横のネットワークを必要とすると強調した。

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