ワニのラブソング　札幌・円山動物園で繁殖行動誘発実験

2014年3月9日、札幌市円山動物園のは虫類・両生類館で、ヨウスコウワニの繁殖行動誘発実験が行われる。時間は13時頃から15時頃まで。

このワニは中国・長洲江流域に生息する固有種、体長約1.5メートル、体重約10キロと小さい。冬眠の後、気温が上昇し、日照時間が増えてくる春先、繁殖活動を行う。

飼育槽のガラスを見学中の子どもたちが叩いたことがきっかけで、ワニのカップルが発情、交尾を始めたことがあった。これをヒントに、ガラスの打音による交尾促進法を飼育員が考案、2001年、日本初の飼育下繁殖に成功した。

またガラスの打音が打楽器の音色に似ているので、太鼓の演奏で同様の効果が出ないかと考え、札幌在住の打楽器奏者・茂呂剛伸さんが太鼓を演奏し、ワニを刺激する実験を行った。鳴き声を上げさせることには成功したが、交尾には至らなかった。

今回、茂呂さんの太鼓の演奏による実験に再度挑戦し、ワニたちが交尾行動をとるかを観察する。