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「仁義なき」広島と「修羅の国」福岡、どっちがデンジャラス?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.03.08 07:00
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原子爆弾の惨禍を受けた広島市は、街中に平和があふれている。平和大通り、広島平和記念公園、広島平和記念資料館――。街を流れる川はどれも美しく、訪れた観光客は「ああ、なんて美しく穏やかな都市なのだろう...」という思いを抱くに違いない。

一方で、ある程度年齢が上の人は広島といえば「仁義なき戦い」で描かれた熾烈な暴力団抗争がまず思い浮かぶだろう。とはいえ最近では比較的情勢も落ち着き、特にネット上では「修羅の国」こと福岡にこうしたデンジャラスなイメージを譲った感がある。

広島市内の繁華街(Metro Centricさん撮影)
KIRIN BEER

しかし、まだまだ「仁義なき戦い」は続いているようだ。警察庁がまとめたところによると、2013年に発生した暴力団によるとみられる一般企業への襲撃事件は、全国で発生した23件中、都道府県別で広島が16件を占めることが分かった。ちなみに「修羅の国」福岡は3件で、群馬、東京、愛知、岡山が各1件ずつとなっている。

3月6日に警察庁が発表した「平成25年の暴力団情勢」には、広島市内で発生した襲撃事件が掲載されている。

1月、広島市内で風俗店経営者の運転する乗用車が襲撃され、金属バットのようなものでフロントガラスが叩き割れる事件が発生した。犯人は11月に検挙されている。また5月には風俗案内業の店舗内に消火器の消火剤が噴射された事件が発生した。6月に犯人は検挙された。

残りの14件は未解決の模様。なお、16件中13件は風俗関係の企業を狙った事件で、他の3件は建設業者が攻撃された。暴力追放運動の進展で暴力団にあいさつ料を支払わない企業が増え、収入源を絶たれた暴力団が力づくでかつての「利権」を取り戻そうとした結果、と見られている。

ある広島出身の男性は、

「最近は自治体なんかが『日本一』を争って町おこしにつなげることも多いですが、こんなところで一番にはなりたくないですね......。デンジャラスなのは修羅の国だけで十分です」
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