【歴史さんぽ】祇園八坂神社の「本家」? 広島・カラカワの神様を訪ねる

2013年8月22日 12:00

はるか昔、そこを神様が通った

この事情を伝える確実な文献はありません。とはいえこの話、それなりの根拠はあるようです。八坂神社の御祭神は「牛頭天王」。その名の通り牛の頭を持つ異形で、「疫病」を司るタタリ神だったとされます。

その起源は諸説ありますが、朝鮮半島で始まった信仰が瀬戸内海を通り、平安時代前期に京都・八坂神社で祀られ、全国に広まったというのが一般的な説です。

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狛犬。物言わず神社を見守っている

この賀羅加波神社がある広島県東部は、京都で信仰が始まる以前から、牛頭天王にまつわる最も古い神話が残っている土地として知られています。奈良時代に編まれた「備後国風土記」逸文にある、牛頭天王に一夜の宿を貸した貧しい家族が救われ、逆に無視した富豪は疫病で死んでしまった、という伝承がそれです。

これ自体は少し離れた福山市の伝承ですが、おそらく同様の話は(実際の疫病の経験とともに)この地方一帯に広まっていたのではないでしょうか。そして街道(中世山陽道)沿いにあったため疫病が流行りやすかった賀羅加波神社(宿里神社)周辺も、こうした伝承・信仰の拠点の1つだったのではないでしょうか。

そう考えていくと、宿里神社がイコール八坂神社の「本宮」とまではいえなくとも、その歴史の古さも合わせて考えると、ルーツの1つである可能性は十分ありそうです。

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