広島の謎の看板 何が「残念さん」なの?
2014.01.12 07:00
広島県廿日市市の八坂地区には、「残念さん」と書かれた看板があちこちに立っている。山陽自動車道には「ざんねんさん橋」という陸橋も架かっている。
いったい何が残念なのか気になるところだが、この地域は第2次長州征伐の戦場だったところで、「残念さん」とは、この地で亡くなった丹後宮津藩士の依田伴蔵(よだ・ばんぞう)のことをいうそうだ。
和平の軍使として長州藩の軍営に向かう途中、戦闘員と勘違いした長州軍に狙撃され、依田は「残念」といって息絶えた。
その非業の死を悼んだ村人が「残念社」という祠を建て、地元ではそちらも「残念さん」という名前で呼ばれているというわけだ。