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青森県「真の名産品」はリンゴじゃなくて「サバ缶」?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.02.03 14:03
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2013年夏、スーパーの棚からサバ缶がなくなるという珍現象が起きた。その原因となったのはテレビ番組のダイエット特集。「サバ缶を食すと、やせるホルモンが大量に出る可能性がある」などと説明されたことで、女性を中心にサバ缶を買い求める人が殺到した。

サバ缶(ブログ「サバ缶プロジェクト:経堂系グルメ日記」より)
サバ缶(ブログ「サバ缶プロジェクト:経堂系グルメ日記」より)

そんなサバ缶だが、大部分が青森県で作られていることをご存じだろうか。総務省・経産省の調査によれば、その出荷額は年間47億1600万円で、日本全国の50.3%に達する(2012年経済センサス活動調査)。まさにサバ缶王国だ。

岩手との県境に近い八戸市沖は、秋口から急激に海水温が下がるため、この海域で9月から11月に漁獲されるサバは、EPAを含んだ粗脂肪分をたっぷりと貯える。八戸前沖サバの中でも特に大型のサバは「銀鯖(ぎんさば)」と呼ばれ、各地の魚市場から高い評価を受けている。

青森といえばリンゴのイメージが強いが、海面漁業・養殖業も盛んで全国7位の生産量があり、水揚げされた魚介類の中で、サバはホタテガイ、スルメイカに次いで3番目に生産量が多い。

東日本大震災では、八戸漁港を津波が数回にわたって襲った。大きな被害を受けたが、漁港施設はほぼ復興した。

総務省「家計調査年報」によると、日本人一人あたりの魚介類消費量は年々減っている。サバに関しては、ダイエットの話題に敏感な女性ファッション誌がレシピ記事を組むなど追い風も吹いている。

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