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「スナックのバイトから車で帰る途中、対向車と正面衝突。母に電話したけど事態を説明できなくて...」(大阪府・20代女性)

井上 慧果

井上 慧果

2022.06.20 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Yさん(大阪府・20代女性)

Yさんは20歳の時、昼はパティシエとしての修行を積みながら、夜は時々スナックで働いていた。

スナックでの仕事が終わって、帰路に就くのは深夜のこと。その日も夜道を運転して、1人で暮らす家に向かっていたら......。

深夜に事故に遭い...(画像はイメージ)
深夜に事故に遭い...(画像はイメージ)

<Yさんの体験談>

20歳の時、私は兵庫県の田舎でパティシエの卵をしていました。

仕事の後は時々スナックでバイトも。パティシエとしてのお給料が月13万円ほどだったので、自由に使えるお金がほしかったのです。

対向車と正面衝突してしまい...

私はお酒が全く飲めないので、バイト中はいつもウーロン茶。店が終わると、車を運転して家に帰ります。

そんな帰り道のことです。私の前の車が右折をしようとしていたところに対向車が接触し、そのまま私の車に正面衝突。あまりの衝撃に数秒間息が止まり、何が起きたのか分かりませんでした。

しばらくすると事故の音を聞いた近所の人たちが出てきて、救急車を呼んでくださり、運転席側が大破して身動きできなかった私を車から引っ張り出してくれました。

動けずにいたところを救出してくれた(画像はイメージ)
動けずにいたところを救出してくれた(画像はイメージ)

幸いにも私は大した怪我もなく、話せる状態だったため、離れて暮らしていた親に電話をかけました。

ですが、事故の恐怖で震えが止まらず、言葉が出ません。

「どうしたの?何があったの?」

という母の質問に答えることもできず、ただ泣くばかりでした。

私の代わりに、見知らぬ女性が...

その時、近くにいた母くらいの年代の女性が駆け寄ってきました。

そして私の手を握り、「大丈夫」と言って、私の代わりに状況を丁寧に伝えてくださったのです。

その後も、私が一人暮らしで近くに知り合いがいないと知った彼女は、救急車が来るまでずっと「大丈夫だからね」と背中をさすってくれたり、手を握ったりしてくれていました。

手を握っていてくれた(画像はイメージ)
手を握っていてくれた(画像はイメージ)

動揺していた私は、救急車が到着すると促されるままに乗り込んでしまい、彼女にろくにお礼も言えませんでした。だんだん落ち着いてきてから、どうしてもっとちゃんとお礼を言えなかったのだろうと、激しく後悔しました。

その後、警察の事故担当者の方に助けてくれた女性にお礼を伝えたいと言ったのですが、結局身元は分からず、伝えられないまま今に至ります。

あれから9年が経ちましたが、今でも当時のことを思い出すと胸が熱くなります。

地元を離れ、頼れる人もおらず心細かった私にとって、彼女がしてくれたことは本当にありがたく、心強かったです。本当に感謝しています。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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