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「娘たちの座席の隣に、大学生の男性。離れた場所で眠ってしまった私が、様子を見に行くと...」(愛知県・40代女性)

大山 雄也

大山 雄也

2022.03.28 11:00
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しっかり者の長女に次女を託す

あれは今から15年ほど前の夏の出来事です。

その日は、5歳と3歳の娘を連れて、愛知から大阪の実家に娘2人を連れて帰省する日でした。

私たちは名古屋発の近鉄特急に乗車したのですが、お盆で満席だったため、チケットが1枚しか取れません。娘は幼児2人だったので通路側の1席に座らせて、私は通路で車内の時間を過ごすことに。

娘と車内で離れて過ごす(画像はイメージです)
娘と車内で離れて過ごす(画像はイメージです)

娘たちの席の隣には、大学生の男性が座っていました。私は「ママはあっちにいるからお利口に座っててね」と娘たちに言ったものの、次女は男の人が苦手だったので男性をチラチラ見ながら「ママ一緒に座ろうよ」とちょっと泣きそうな顔で訴えました。

その後、しっかり者の長女に次女を託し、男性に「すみません」と言って、私はその場を離れます。男性は私に笑顔で会釈してくだりました。

私は「娘たちは大丈夫かな?」と後ろ髪をひかれる思いもあり、最初はちょっと様子を見に行きました。しかし、午前中に仕事をしてから少し家から遠い最寄駅まで娘2人を連れて歩いて向かったので、疲れから私はしゃがみ込んで眠ってしまったのです。

すると、しばらくしてトントンと肩を軽く叩かれて起こされました。顔を上げると隣の席の男性で、「娘さんがトイレって言ってお姉ちゃんが連れて行きました」と教えてくださったのです。

「ありがとうございます」と言って、私がトイレに向かうと長女が次女をトイレに連れて行ってくれていました。用を足して席に娘たちを座らせると、私はまた元の場所に戻りました。

窓際の男性とすっかり仲良しに
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