課題が提出期限に間に合わない!←そんなピンチを乗り切った、大学生の天才的発想がこちら
提出しなきゃいけない課題が間に合わなさそう──学生時代、そんな経験をしたという人は少なくないだろう。
2022年1月18日、そんなピンチを切り抜けた「斬新な発想」がツイッターに投稿され、話題になっている。
こちらは、大学で美術の勉強をしているというツイッターユーザー・ももにくす(@momonicus)さんが描いた絵。
キャンバスの上の部分には、青い空に白い雲、赤い風船、そして男性の頭部と思われる絵が描かれている。しかし、それ男性の眉毛の下はわずかにぼやけ、その下は真っ黒に塗りつぶされている。そして、黒い部分の中央には見覚えのあるマークが1つ。
ももにくすさんは絵に、こんなコメントを添えている。
「課題の絵が絶対に間に合わないので、『ちゃんと描いたけどデータが重くて読み込めない』で乗り切ることにした」
Jタウンネット記者は、この絵についてももにくすさんに話を聞いた。
ネタは2年前から思いついていた
ももにくすさんが自宅でこちらの絵を描いたのは、15日~18日の4日間。絵を乾燥させる時間を除くと、合計作業時間は12時間ほどだ。
「読み込み中風の絵」というネタ自体は、2年ほど前にすでに思いついていたという。
「『静止画としての絵に時間性を持たせるにはどうすればよいか?』と考えていた際に1つの案として思いついていて、いつか描きたいと考えていました。
そして、今回たまたま忙しく、普通の絵を描こうとすると(課題の提出期限に)間に合わないと気づいたので、満を持して実行しました」(ももにくすさん)
制作の際は、F15サイズ(652ミリ×530ミリ)のキャンバスと油彩の絵具を使用。初めに背景の水色の部分と黒色の部分を塗り、乾燥した後にモチーフと中央のローディングアニメーションの部分を描いた。
「読み込み中に見えるか不安でしたが、実際に画像を読み込み中風に加工して、それを参考に見て描くことで再現しました。ローディング部分は手描きだったのでとても神経を使いました」(ももにくすさん)
その後、こちらの絵は実際に課題として提出し、現在は学内で展示されているそうだ。
気になる先生からの評価については、この進級課題が油絵に限らず何をやっても自由な課題だったこともあり、「内容については面白いと評価を頂きました」。
ももにくすさんの作品はツイッター上でも好評で、32万8000件以上のいいね、5万1000件以上のリツイートを集めたほか、こんなコメントが寄せられている。
「まさに目からウロコの発想」
「顔がギリ見えないように作ってある所為でめちゃくちゃ芸術性が出てるの草」
「画面を引き下げて指を離しても何も起こらないと思ったら、そういうことだったんですね」
ももにくすさんはツイッター上での大きな反響に対し、
「真似したいとの声もありましたが、これはあくまで自由課題で提出したものなので、『人物画』などの制限のある課題では決して真似をせず、先生方に迷惑をかけるはやめてください」
とコメントしつつ、「沢山の方々に反響を頂きとても嬉しく思います」と述べた。