京都市の古い家の軒先にいる、奇怪な顔の男は誰?
2021.11.07 17:00
お寺の多い京都ならではの理由が
京都で唯一鍾馗さんを製作する「浅田製瓦工場」(京都市伏見区)三代目の浅田さんは、その謎について
「京都にはお寺が多いです。お寺の上には必ず鬼瓦が乗っていて、その鬼面にはじかれて『悪いものが来たらかなん(かなわない)』ということで、鍾馗さんを玄関の上に置くという説があります」
と話します。お寺が多い京都には鍾馗さんも多いということですね。
ちなみに浅田さんの作る鍾馗さんは少し顔を背けています。その理由は、間口が狭い京都で「前の家を睨まないように」目線をずらして製作しているのだとか。
同工場では唐辛子を持ったり筆を持ったもの、ヘルメットをかぶったものなど、飾る先の特徴を盛り込んだ一点ものの鍾馗さんも多く製作しているそうです。
みなさんも京都に行ったら、屋根の上から睨みをきかせる鍾馗さんを探してみてはいかがですか?
(ライター:まみ)