さすがリンゴの名産地 青森県内の道路を彩る「アップルフェンス」がほっこり可愛い
2021.08.23 20:00
「雪の重さに耐えられ、かつ青森らしい防護柵を」
ポルカ社さんが「リンゴのガードレール」を撮影したのは、青森への出張中のことだという。
「岩木山があまりにいい感じだったので撮りたくて、車から降りた時にこのガードレールも撮りました。
青森市~弘前へ移動中だったのですが、ずっと白や緑のりんごのガードレールがあって、どこかよさそうな場所があったら撮りたいなーと思ってたところへ、この景色と赤いりんごがあった、という感じです」(ポルカ社さん)
Jタウンネット記者は20日、青森河川国道事務所にも話を聞いた。
取材に応じた同事務所道路保全課の担当者によると、これらの柵は通称「アップルフェンス」と呼ばれている。1983年頃から、主に国道4号・7号に設置された。
「現在の設置延長は約22キロメートル(上下線の合計)となっております。
ただし、この数字は国道沿線に設置されたものであり、県道や市道等も含めると更に多くの箇所に設置されておりますが、その延長は国では把握しておりません」(担当者)
「アップルフェンス」が設置された経緯について、担当者は「わかる範囲では」と前置きし、
「当時の建設省(現・国土交通省)職員が考案したものです。
青森県の津軽地方は豪雪地帯のため、毎年雪の重さで防護柵の多くが破損していたことから、雪荷重に耐えうる製品として考案されたと聞いています。
その際に、青森県を代表する『リンゴ』をモチーフにしたデザインが採用されました。
国として設置したのは国道沿線のみですが、その後徐々にこの『アップルフェンス』が県道・市道等にも広まっていったものと思われます」
と説明した。なお、県道・市道等のものについてはそれぞれの道路管理者が設置しているとのことだ。