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まるで独眼竜 立派に育った「隻眼のハモ」に反響...「感動しました」「よく頑張ったな」

福田 週人

福田 週人

2021.06.17 20:00
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「こんな不自由な状態でよく頑張って生きてこれたなと感動」

富山県で漁師をしているというたっきぃさん。深夜に出港し、沖で水揚げした魚を朝の4時に港で選別していた際に、隻眼のハモを発見したという。

「ハモは活きた方が値段がするため氷締めした中から出てきたハモを蘇生しようと見た時、目が無いことに気づき驚きました。ハモ自体は初夏から9月辺りまでが旬の魚なので珍しくも無いのですが」(たっきぃさん)

発見した時の感想として、

「私は沢山の魚を見てきましたが、形が少し変な奇形という魚は見たことがありましたが、目が無い状態の魚は初めて見たため、こんな不自由な状態でよく頑張って生きてこれたなと感動しました」

と述べた。その後、このハモに興味を惹かれたたっきぃさんは自宅に持ち帰り、胴体は美味しく食べ、頭部だけはいまだに残しているそうだ。

片目が無い理由については、

「片目がないのは目に傷がないため元からか、幼魚あたりに負って治っていったのか。おそらく何らかの環境のせいでこのような形に生まれたのではないかなと考えています」

と推測した。

左側には立派な目がある
左側には立派な目がある

15日、記者の取材に応じた日本魚類学会・広報委員会の担当者は、

「投稿主の漁師さんが言う通り、生まれつき片目がない可能性と、幼魚の時に片目を無くす怪我を負い、それが治っていった可能性の2つが考えられます」

と述べた。ただ、生まれつき片目がないハモというケースは存在するのか、という点については「わからない」とのこと。

片目のない状態がハモにとってどんなデメリットになるのかについては、

「ハモがどの程度視覚に頼っているかわかりませんが、片目だと当然視野が狭くなるため、餌や捕食者の感知に影響が出ると思います」

とのこと。どちらにせよ、幼いころから片目しかなく、その状況の中で立派に成長した個体だったようだ。

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