「誤って注文をされたに違いないと信じられるようになりました」 ユニークな支払い督促メールに反響→効果はあるの?送り主に聞いた
2021.06.14 17:00
計3通、じょじょに変化する文面は...
荒木さんによると、督促メールの文面をユニークにしたのは、コンビニ決済の場合の未払いキャンセルがきっかけだったと言う。
「該当のメールはコンビニ前払いでのご注文に対して送っているものなのですが、コンビニエンスストアでの支払いという特性上、注文後の未払いキャンセル数が課題となっていました。
そのため、より気づきやすく、支払いに行ってもらいやすくなるようにメールの改善を担当者が考えたことがきっかけです」(荒木さん)
改善前は、支払日の前日に1通のみ、いわゆる通常のリマインド通知を送っていたと言う。
その後、19年6月から、未払いキャンセルを減らす施策の1つとしてメールの回数と内容を変更し、現在のスタイルになった。
現在、督促メールは支払日まで3回送っている。その文面はじょじょに変化するらしい......。
今回は特別に、実際の文面を見せてもらった。
最初に督促メールが届くのは、期限の2日前だ。
【2日前】
コンビニでのお支払いをお忘れではありませんか?(中略)
******さんがお忘れでないかスタッフ一同心配しております...!
近くのコンビニが閉店してしまったのではないか、やり方が分からず困っていらっしゃるのではないか、と心配が尽きません。
閉店は防げませんが、お支払い情報と方法のご案内はできますので、以下にあらためて記載いたします。
お支払いをよろしくお願いいたします。
※すでにお支払い済みの方へは行き違いのご案内となりますが、ご了承ください。
購入者が忘れてしまっていないか、心配してくれていることが伝わってくる。多くの人が、このメールを読んだらすぐにコンビニへ駆け込むはず。
では、もしこれもスルーしてしまうとどんなメールが来るのだろう。
こちらが、期限前日にくる文面だ。
【前日】
コンビニでのお支払期限が明日になってしまいました...どうしましょう...(中略)
まだお支払いがお済みでないということは、****** さんになにか一大事があったのでしょうか...?
ご状況がわからず、このようなご連絡を失礼いたします。なにぶんわれわれの心配が臨界点を超え、スタッフによってはおやつを抜く始末です。
「支払いたいけど忘れてた!」というときは、以下にお支払いのために必要な情報をすべて記載いたしますので、お近くのコンビニでお支払いください。
このメールを見た今がチャンスです!ついでにおやつも買いましょう。
※すでにお支払い済みの方へは行き違いのご案内となりますが、ご了承ください。
スタッフ一同の心配が臨界点を超えてしまっている......。
ついでにおやつを買うことを提案し、コンビニへ向かうハードルを下げようとしてくれているようだ。
まさかこれもスルーする強者はなかなかいないと思いたいが、この後に届く最後通告が、ツイートを投稿した西さんに届いたものと同じメールである。