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濃霧が晴れ、姿を見せた美しすぎる「御神体」 和歌山・那智の滝の絶景に浄化されそう

松葉 純一

松葉 純一

2021.06.08 18:00
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神秘的な雰囲気に感動!

「bee」(@bee_tk_)さんのツイートより
「bee」(@bee_tk_)さんのツイートより

冒頭のツイートを投稿した「bee」さんに、写真を撮影した時の状況を聞いた。この写真は、2019年7月頃に撮影したものだという。

「霧が出そうな早朝を狙い向かいました。現地に着いたときには、雨が降っていて、狙い通り霧が出ていました。
しかし逆に、霧が出過ぎていて、滝が隠れてしまっていました。雨の中カッパを着て、チャンスを待っていました。1時間か2時間ほど粘っていたら、ようやく滝が顔を出してくれて、急いでシャッターを切ったのを覚えてます!」(「bee」さん)

あえて雨の中、霧が出そうな早朝を狙って、現地へ。

風景写真は早朝の撮影が良いとはよく言われることだが、和歌山県那智勝浦町の滝に到着するためには、それなりの段取りが必要なはずだ。ましてや雨中、1時間も2時間も待機して、霧が晴れるタイミングを捉えるとは。並大抵の熱意、努力ではない。

「那智の滝は遠いためなかなか行けないので、この時の一度しか行ったことはありません。
写真のような雰囲気で撮りたかったので、天気の悪そうな日を狙って行ったところ、大当たりでした!
早朝の霧がかった、なんとも神秘的な雰囲気に感動しました」(「bee」さん)

那智の滝について、熊野那智大社のホームページには、こう記されている。

「那智の奥、大雲取連山から流れている流水が大滝となっており、全山に那智48滝と申すように数多の滝があり、一番高いのが那智御瀧です。一の瀧とも申し、高さ133メートル・銚子口の幅13メートル ・瀧壺の深さは10メートル以上あり、流下する水量は普通毎秒1トン程度といわれています。
この滝の上流には二の滝、三の滝があり総称して那智の大滝とされ、国の名勝になっています。」(熊野那智大社ホームページ)

また熊野那智大社別宮の飛瀧神社では、この瀧そのものが、「大己貴命が現れた御神体」として祀られているという。

Jタウンネット記者が、熊野那智大社に尋ねてみると、社務所の担当者はこう答えた。

「神武天皇御東征の折、山を分け入られたところ『那智の滝』をお見つけになり、御神体として、お祀りになったとされています」(熊野那智大社社務所担当者)

那智の滝は、神武天皇以来の「御神体」ということだ。投稿者が撮影しながら、神秘的な雰囲気に感動したのは当然なのかもしれない。

素晴らしい写真が撮れたのも、あるいは神様のおかげかも......。

ところで熊野那智大社は、日々YouTubeで「那智の滝」のライブ配信を行っている。ライブ配信を始めた理由について、聞いてみた。

「コロナウイルス感染症流行の中、お参りに来たくても来られない皆様に、少しでも身近に感じていただきたいと考えたためです」(熊野那智大社社務所担当者)

やはり、コロナ禍の影響だった。御神体「那智の滝」をぜひ拝んでみたいと思った読者も、まずはYouTube動画でお参りしてはいかがだろう。

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