閉じ込められたのは「横手焼きそば」 秋田の「寒天で何でも固めて食べる文化」ここに極まれり
2021.05.05 20:00
食感は寒天で、味は...
駅長によると、この商品は道の駅のお客さんから募ったアイデアから生まれたもの。
実際の商品化は、道の駅・十文字で横手やきそばを提供しているお店「福龍」と、主婦の人たちが集った「さくらグループ」が共同で行った。
試作を重ね、4月から満を持して販売スタート。お値段は300円だ。
「『横手やきそば』という名前で売っていいのは、『横手やきそば暖簾会』(編注:横手市でB級グルメ「横手やきそば」を調理・販売する店舗が集結した民間組織。「福龍」も所属)に所属しているお店だけなんです。 この横手やきそばを寒天にして販売しているのは、ここ(道の駅・十文字)が唯一のはずですよ」(駅長)
駅長自身も、この横手やきそば寒天を食べたそう。味の感想を聞くと、
「食感は寒天で、味はうすめの焼きそばですね」
との答え。
では、お客さんの中には焼きそばをそのまま食べるよりも、寒天で固めたほうが好きという人もいるのだろうか? そう尋ねると、
「そこは微妙ですね......」
と、言葉を濁されてしまった。
ますます、なぜ寒天で固めるのかわからなくなってくる。そこで、横手市役所の食農推進課にも話を聞いてみた。