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このプール「源泉かけ流し」です 「泳いでもOK」な夢のような温泉が西伊豆にあった

松葉 純一

松葉 純一

2021.04.19 06:00
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「やまびこ荘」温泉プール(画像提供:西伊豆町役場まちづくり課)
「やまびこ荘」温泉プール(画像提供:西伊豆町役場まちづくり課)

とあるプールの写真(上)がツイッターに投稿され、いま大きな話題となっている。

周囲を山に囲まれた中に見えるのは、25メートルのプールのようだ。水がいっぱいに満たされた光景は、なんとも爽快だ。

しかし、このプールに満たされているのは、実は水ではない。温泉なのだ。

いわゆる「源泉かけ流し」のプールというわけだ。

ツイッターには、「入ってみたい」「泳ぎたい」といった声が殺到している。 いったいここはどこだろう? と思った読者のために、早々と種明かしをしておこう。

ここは静岡県の伊豆半島にある西伊豆町の「やまびこ荘」だ。Jタウンネット記者は、早速、やまびこ荘に取材した。

地元で余る温泉のお湯をプールに

「やまびこ荘」廊下(画像提供:西伊豆町役場まちづくり課)
「やまびこ荘」廊下(画像提供:西伊豆町役場まちづくり課)

やまびこ荘は、1973年に廃校になった大沢里(おおそうり)小学校の建物を残してほしいという地元の声を受け、76年、青少年宿泊施設として開業した町営の施設だ。

大沢里小学校のノスタルジックな雰囲気を随所に残しながら、現代的に改装し、2011年、リニューアルオープンした。

町営祢宜の畑(ネギノハタ)温泉が湧出したことで整備されたのが、豊富な温泉を利用した25メートルの温泉プールである。

Jタウンネット記者は、やまびこ荘担当者・佐藤光彦さんに話を聞いた。

「ここの温泉の湧き出す量は、地区の各家庭で使っても使い切れないほど、多いようです。
やまびこ荘でも温泉風呂に使っていますが、それでも余るほどなので、プールに入れるようにしています。源泉の温度は39度くらいですが、プールの中では多少低くなるかもしれません。季節によって、プール内の場所によって、かなり差がありますが、低い場合でも30度はあるでしょうか。真夏に温泉プールで泳いでいると、暑くて苦しいくらいと聞きます」(佐藤さん)
「やまびこ荘」温泉風呂(画像提供:西伊豆町役場まちづくり課)
「やまびこ荘」温泉風呂(画像提供:西伊豆町役場まちづくり課)

プールはもあくまでプール、泳ぐための施設なので、ただ温泉に入りたいという目的の人は、温泉風呂の方へ向かうべきだろう。「伊豆には有名な温泉がいろいろありますが、ここの泉質は素晴らしいという話もよく聞きます」と佐藤さん。

旅館のような豪華な施設ではないが、温泉のレベルは相当に高いそうなので、むしろ効能の方に期待する方が良いかもしれない。

「やまびこ荘」外観(画像提供:西伊豆町役場まちづくり課)
「やまびこ荘」外観(画像提供:西伊豆町役場まちづくり課)

ところで、お客さんはどんな人が多いのだろう? 

「学生さんの合宿や研修といった、グループ旅行が多いのですが、ご家族でいらっしゃる方も多いですよ。食事は、地元のお母さんたちが作る、素朴な家庭料理です。民宿を想像していただくと良いかもしれません」(佐藤さん)

バーベキュー場もあるが、食材や道具などは、用意して行った方が良いそうだ。アルコールは自動販売機に缶ビールや缶酎ハイが常備されている。また数年前から、Wi-Fi接続も可能になったと聞いたが、事前確認した方が良いだろう。

「やまびこ荘」外観(画像提供:西伊豆町役場まちづくり課)
「やまびこ荘」外観(画像提供:西伊豆町役場まちづくり課)

ツイッターには、こんな声も寄せられていた。

「高校時代、部活で恐怖の激ハード合宿をここでやりました」
「水泳したら、お肌とぅるとぅるになってたりして」
「ここガチ泳ぎすると暑くて死にそうになる そんな子供時代を過ごしました 懐かしいな」
「泳ぐことの許される子供にとっては夢みたいな温泉が...?!」

西伊豆の元小学校の温泉プールで過ごす休暇、いかがだろう。

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