商品名は「お願いします、買って下さい」 必死すぎて心配したくなる漬物屋が発見される
2020.05.12 06:00
「自分の心理状態で名前を付けています」
いったいなぜこのような名前になったのか。Jタウンネットは2020年5月11日、「みそ漬処 香の蔵」本店の岩井哲也店長に取材した。
岩井店長によれば、いくつかある「香の蔵」の店舗では、営業を一時中断したり(現在は再開)、時短営業をしたりなどの措置をとっている。そのため多くの返品があり悩んでいたところ、福島の事業者が参加する通販サイト「ふくしま!浜・中・会津の困った市」への誘いがあった。
このサイトは福島県いわき市の商品をプロデュース・販売する「いわきユナイト」が運営。新型コロナウイルスの影響を受けた事業者が、4月21日から在庫品を特別価格やセットで販売している。
香の蔵も「困った市」に参加。そこで生まれたのが必死すぎる名前のセットだ。
「普通のネーミングだと埋もれてしまうと感じていたため、その時の気持ちをそのままストレートに商品名にしました」
名付け理由をこのように話す岩井さん。最初に販売した「家飲み応援セット」は普通だが、以降は「お願いします、買って下さいセット」や「ヤバい!怒られる!余ってしまった。セット」など珍名が登場する。
「自分の心理状態で名前を付けています。途中でふざけすぎかなと心配になり、後から出した『頑張ると腹を決めたからセット』あたりで正気に戻っています」(岩井さん)
名前のテンションに波があったのは岩井さんの精神状態を表しているからだった。