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富士山観光の拠点には「道の駅富士吉田」が最適!

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2017.02.02 17:17
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全国の道の駅を巡る連載、今回は山梨県富士吉田市にやってきました!

富士吉田市は山梨県南東部に位置し、富士山の裾野にひろがるまちです。富士山の湧水量も豊富で、昔からその湧水とともに生活を営んできました。

また近年では、市内にある「新倉山浅間公園」から眺める富士山が、五重塔や桜とのバランスもあって「この上なく日本らしい風景」として海外で有名になり、外国人観光客が殺到する撮影スポットになっています。

そんな富士吉田市にある道の駅は、食も遊びも学びも一度に楽しめる、観光の拠点として人気を集めています。特に、「学び」に関しては、富士山にまつわる貴重なものをじかに見られるのだとか。

道の駅富士吉田は、国道138号沿いにあり、中央自動車道河口湖ICから車15分ほど。公共交通機関を使う場合、富士急行線富士山駅から、バスで10分ほどです。

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まずは、メインの建物の総合案内所へ。中に入ると、大きなディスプレイが4台と、富士吉田にまつわるパンフレット、チラシなどがたくさん置いてありました。

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今回道の駅を紹介してくれるのは、「ふじよしだ観光振興サービス」の宮下さん。道の駅の成り立ちについても教えてくれました。

宮下さん「当駅は平成15年にオープンしました。当時の富士吉田市は、富士登山の入り口の一つとしては知られていましたが、まち自体の魅力や観光スポットに関しては認知が低かったんです。そのため、街の魅力、情報を発信する拠点として、この道の駅が作られました。そのため、このスペースの資料、情報は常に最新の情報を充実させるように心がけています」

この道の駅には、富士山にまつわる唯一無二の施設があるとのこと。

宮下さん「道の駅オープンの翌年に完成した『富士山レーダードーム館』です。富士山頂で35年間、日本の空を観測し続けていた富士山レーダーが1999年に役目を終えました。その素晴らしい施設をただ取り壊すのはもったいないと考え、実際のレーダーやドームを移設し、その他関係資料を展示する資料館として生まれ変わったのがこの施設です」

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宮下さん「当時の貴重な資料や、富士山レーダーに関するクイズコーナー、実際使用されていた計器類も展示しています。特にお子さまに人気なのは、富士山頂の過酷な環境を体験できるコーナーです。風速13メートル、体感温度マイナス21℃を人工的に作り出し山頂にいるかのような体験ができます。施設の最上階では、レーダーが動く様子や厳しい風雨にも耐えたドームの内側を見ることもできます」

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宮下さん「当道の駅にはもう一つ、富士山にとても関係の深いものがあります。それが無料でくみ放題の『富士山の名水』です。富士山に降った雨や雪が数十年の年月をかけて地下深く染み込み、浄化されて伏流水となったものを地下100メートルからくみ上げているんです。連日車でくみに来る方がたくさんいます。2014年に水くみ場を新しくしたことで、さらに利用しやすくなっています」

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販売されているほどおいしい富士山の水を、無料でくみ放題とあれば連日くみに来るのもうなずけます。なお、水くみ用のペットボトルやタンクは道の駅でも購入可能です。

また、こちらも道の駅では、この名水を使って生まれた二つの名物が味わえます。

一つは富士吉田の郷土料理「吉田のうどん」です。もともと稲作に適さない痩せた土地が多かった富士吉田では、麦や雑穀栽培が行われ、そこから粉食中心の食文化が生まれました。その後、繊維業が盛んになると働き手の女性の手を止めないようにと、男性が腹持ちの良いうどんを作るようになったそうです。それが吉田のうどんの始まりと言われています。2007年に選定された「農山漁村の郷土料理百選」の一つにも選ばれた伝統料理です。

そんな吉田のうどんを食べられるのが、メインの建物の左端にある軽食コーナー。その中から今回は、人気メニューの「肉うどん」をご紹介します。

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吉田のうどんの特徴は、なんといっても力強い食感の極太麺です。市内のうどん店も自家製麺のところが多いそうですが、道の駅でも厨房で毎日麺が打たれています。そんなこだわりの麺は、のどごしを楽しむというより、小麦の味をしっかり楽しめるタイプです。

そして付け合わせに乗るのは、甘辛く味付けた馬肉とたっぷりのキャベツ。昔から馬肉の食文化のあった富士吉田では、馬刺しだけでなくうどんの付け合わせによく食べられてきたそうです。最近は豚肉や牛肉を使う店も増えてきたそうですが、こちらのものは伝統にのっとり馬肉を使用しています。

市内にはたくさんのうどん店があり、お店ごとに麺もスープも全然違うので、道の駅を起点にうどん店をハシゴしてみるのもいいかも。

もう一つ名水を使った名物、それは「ふじやまビール」です。

富士山の名水を使い、本場ドイツ製のタンクにドイツ伝統の製法で作られたこだわりのビールです。レストラン「ハーベステラス」で、できたてのビールを味わうことができます。

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店内では、ガラス越しに醸造タンクや設備を見ることができます。クラフトビール好きなら見ているだけでもワクワクしてきますね。ふじやまビールでは、スタンダードな「ピルス」、ダークな色とロースト香が楽しめる「デュンケル」、苦味を抑えフルーティーな酸味の「ヴァイツェン」の3種類を味わうことができます。

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ビールだけでなく、ビールにピッタリの食事メニューも充実しているので、ランチやディナーのスポットとしても人気です。またそれらの調理に使われる水も、全て富士山の地下水というこだわりようです。

道の駅なのでドライバーはここでビールを飲むことはできませんが、お土産のビールが各種販売されているのでご心配なく。めずらしいドイツ製の瓶に入ったものは本場の雰囲気も満点で、ビール好きの方へのプレゼントにも最適!

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道の駅で味わえる富士の名水を使った名物はこの二つですが、お土産物を扱う物産館にはまだまだ富士山にまつわる商品が並んでいます。

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こちらの物産館で売れ行きナンバーワンなのが、道の駅富士吉田限定の「富士山のしずく」。富士山の名水を使用した水まんじゅうで、販売開始後からずっと売り上げトップを走るロングセラーだとか。

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物産館には産直野菜の販売所もあり、暖かい季節になれば地元の新鮮な野菜が所狭しと並ぶそうなので、それも楽しみにしたいですね。

さらに道の駅の敷地内には、フットサルやテニス、イベント会場としても貸し出しをしている多目的スペースと巨大室内遊園地を兼ねる「富士山アリーナ」があります。巨大室内遊園地には巨大ジャングルジムやボールプール、各種ゲーム、カラオケまでそろっていて、子どもたちが一日中遊べる施設になっています。

こうして、ぐるりと道の駅富士吉田を見てきましたが、「食」も「遊び」も「学び」も揃った充実の施設といえますね。今後の道の駅に関して、宮下さんはこう語ります。

宮下さん「道の駅富士吉田では、年間を通して常にさまざまなイベントを行っているのも自慢です。2月23日の『富士山の日』には、富士山レーダードーム館が入館無料になります。また2月20日〜26日までは『リフレ富士山ウィーク』として、富士山にまつわる展示やイベントを行います。ぜひ遊びに来てください!」

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「富士山の日」には、国道を挟んだ向かい側に建つ「ふじさんミュージアム」の入館料も無料になるので、富士山に関してたっぷり学ぶことができそうです。富士山は昔から日本人の心に深く関わってきた、名実ともに日本一の名山です。現在は世界中から注目される世界遺産となりましたが、日本人こそ今、改めて富士山の魅力を見て、学び、味わってみてはいかがでしょうか?

施設情報

●道の駅富士吉田

住所:山梨県富士吉田市新屋1936-6

営業時間:9:00〜19:00(季節により変動あり)

http://fujiyoshida.net/spot_shop/180

※記事中の情報・価格は取材当時のものです。

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