焼肉のホルモンに危機! もつ鍋人気で品不足加速、さらにTPPの影響で...?

2016年1月23日 07:28

[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2016年1月15日放送で「ホルモン減少の原因」について取り上げていました。

画像はイメージです(Norio NAKAYAMAさん作成、Flickrより)
ぐぅ はなれ ホルモン

その昔、労働者たちに「安い」「うまい」「元気が出る!」とたいへん親しまれた味のホルモン。景気の良かった1980年ごろまではごく一部の間で好まれていた労働者たちの味でした。それが1990年代のバブル崩壊で第一次もつ鍋ブームが到来。安くてボリュームのあるもつ鍋がブームになり、流行語大賞にも選ばれました。

そしてリーマンショックが訪れて第二次もつ鍋ブームがやってきたのです。今ではホルモンを使った料理が居酒屋などで当たり前になりました。インターネットのあるグルメサイトで大阪市内の「もつ鍋」を検索してみると357件もヒットします。「モツ料理」が一般的になったことに加え、ある理由からホルモンがいま不足状態なのだそうです。

ホルモンブーム&国産牛減少でホルモン争奪戦

大阪・京橋にある「牛もつどて鍋 まつい亭」は昭和27年創業の老舗居酒屋で、17年前にもつ鍋の専門店をオープンしました。ここ最近、美容にも良いと連日多くの女性客で賑わいます。人気の秘密はなんといっても脂ののった小腸。このお店では国産牛の上質な小腸のみを使用しているのですが、いま小腸が手に入りにくくなっているのだそうです。

1日に仕入れる小腸の量はおよそ80kg。1年で忙しい冬の時期は1日でほとんど使い切るそうです。もつ鍋ブーム以降、過当競争のこの業界で国産の小腸は今や争奪戦。

国産牛の減少により、ホルモン自体の供給量も減少し、なかでも国産の小腸はもつ鍋ブームとともに需要が拡大して、仕入れ値も以前に比べると倍以上の値段に。そのため、開店当時980円だった「牛もつどて鍋」の値段は現在1320円と値上げせざるを得なくなりました。もともと庶民の味だったため、これ以上の値上げは厳しいと言います。

大阪市西成区の「鶴見橋商店街」はホルモン専門の小売店が並ぶいわば「ホルモン銀座」。ここでも仕入れが少なくなったことで小売価格が値上がりしています。今後TPPなど安い牛肉が海外から入ってくると日本の畜産農家はますます厳しくなって廃業も増える可能性が。さらに国産のおいしいホルモンが手に入りにくくなって、ナニワのソウルフードは高級店でしか食べられないメニューになってしまうかもしれません......。(ライター:ツカダ)

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