ガレも愛した-清朝皇帝のガラス

2018年1月31日 10:28

   中国のガラスの起源は古く、春秋時代末期から戦国時代(紀元前5~前3世紀)に遡ります。当初は主に儀式にまつわる璧(へき)や剣装(けんそう)、あるいはトンボ珠や環(かん)などの装飾品が多く、貴石や玉(ぎょく)の代用品の役割を果たしました。 その長きにわたる歴史の中で、ガラス工芸が飛躍的に発展したのは、清王朝の時代です。康熙35年(1696)、第4代康熙帝(在位1661-1722)が紫禁城内にガラス工房・玻璃廠を設置し、皇帝のためのガラス作りを開始したことが契機となりました。第5代雍正(ようせい)帝(在位1722-35)もこれを引き継ぎ、続く第6代乾隆(けんりゅう)帝(在位1735-95)の治世には、ヴァリエーションも豊かに栄華を極めます。ガラスといえば、「透明性」と「はかなさ」が最大の魅力ですが、特に最盛期の清朝のガラスは趣が異なり、「透明」と「不透明」の狭間で、重厚で卓越した彫琢が際立っています。その類まれなる美しさは、フランス・アール・ヌーヴォー期を代表する芸術家エミール・ガレ(1846-1904)をも魅了し、彼の造形に取り込まれていきました。 本展は、清朝皇帝のガラスの美を、ガレの作品とも比較しながら、有数のコレクションでご紹介する試みです。英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館から来日する作品群とともに、お楽しみください。

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会期

2018年4月25日(水) ~ 7月1日(日)

会場

サントリー美術館

所在地

〒107-8643 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F

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