~かおりを飾る~珠玉の香合・香炉展

2017年6月17日 10:51

   古くは仏前に芳香を献ずるものであった「香」の文化は、仏教伝播とともにわが国へ伝えられ、宗教上の用途にとどまらず、貴族の生活を彩り、王朝文学の世界へも広がりをみせました。香を焚き、“聞き”あてるための雅な香道具も発達し、室町時代には、日本が中国との交易によって得た漆芸や古銅の香炉など、貴重な唐物が会所で飾られました。香合は、香を収める合子のこと、本来は香炉と組み合わせて用いられてきたものですが、“茶の湯”における「炭点前」の成立(16世紀末頃)とともに香炉からはなれ、しだいに自由な素材・造形のものが登場します。漆芸香合、和物の陶磁香合、中国へ注文された染付・赤絵・青磁香合、三彩の交趾香合などがその例で、江戸初期よりその種類は実に多様となりました。静嘉堂の香炉コレクションには、中国・南宋官窯の青磁香炉、野々村仁清作の重要文化財「色絵法螺貝香炉」、「銹絵白鷺香炉」といった優品があります。本展では、香合コレクションから約80件を出品し、香炉の優品とともに、豪華な蒔絵の香道具もあわせ、約100件を公開いたしますのでどうぞご期待ください。香合・香炉のまとまっての公開は、20余年ぶりのこととなります。本展では、国宝「曜変天目」(「稲葉天目」)も会期中を通して展示いたします。

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会期

2017年6月17日(土) ~ 8月13日(日)

会場

静嘉堂文庫美術館

所在地

〒157-0076 東京都世田谷区岡本2-23-1

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