千一億光年トンネル 奥村綱雄、Nerhol、水戸部七絵

2017年5月10日 10:08

   新しい表現は、見る人に新しい世界を切り開いてくれます。浜口陽三は、1950年代に手さぐりで銅版画の制作を開始し、独自の技法を編み出しました。それは銅の板を何ヶ月もかけて繊細に彫る手間のかかる方法でしたが、前例のない、光と闇に満ちた神秘的な画面を作り出し、20世紀後半を代表する銅版画家として国際的に活躍しました。この夏は、浜口陽三にちなみ、現在、未踏の表現を拓いて進む作家3人の作品を展示します。奥村綱雄(おくむらつなお)は「パフォーマンスとしての刺繍」を、二十年以上続けています。あえて夜間警備の仕事に就き、勤務中の待機時間にひたすら針を動かして、小さな布に1000時間以上の作業時間をかたむけます。これは膨大な時間の結晶か、あるいは前衛演劇なのか。7200時間分の不可思議な作品「夜警の刺繍」を紹介します。Nerhol(ネルホル)は、田中義久と飯田竜太によるアーティスト・デュオです。レイヤーを用いた洗練された手法で、時間や存在のゆらぎを含んだ形を提示します。代表作は、3分間連続撮影した肖像写真を200枚重ねて彫刻を施した作品で、人の表層と内面に切り込みました。今回はこのシリーズの新作と近年作の「roadsidetree」も加え、静かな思索空間を展開します。水戸部七絵(みとべななえ)は、顔をテーマに描くスケールの大きな最近注目の若手作家です。油彩絵具を時には一日100本以上を使って豪快に塗り重ね、崩れることも臆さずに匿名の顔を描きあげます。絵画として描いていますが、作品は立体さながらに盛り上がり、大胆な色彩と質感で迫ってきます。手のひらから時空を乗り越えて別次元へと昇華した作品の数々をご覧下さい。新作を含む現代作家の作品と、浜口の銅版画作品20数点の構成です。*展覧会の顧問として、生物学者で美術にも造詣の深い、福岡伸一先生に図録の評論文を書いていただく予定です。

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会期

2017年5月20日(土) ~ 8月6日(日)

会場

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

所在地

〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7

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