【平成ノスタルジー図鑑】MD/カセットとiPodに挟まれた時代のあだ花
2018.07.14 11:00
「昭和ノスタルジー」があるなら、「平成ノスタルジー」もきっと来る。
というわけで、将来この時代の象徴として語られるであろうアイテム、文化、人物などを、平成も終わらぬうちから紹介するのが、この「平成ノスタルジー図鑑」である。
【MD】
ソニーが平成3年(1991年)、カセットテープの時代を終わらせるべく投入した録音用メディア。タイトルが入力できる、「LP2」「LP4」モードで長時間録音できるなどなど、その高性能に少年期の筆者は「未来だ......」と感動した。だが、平成15年(2003年)あたりからiPodなどMP3プレイヤーに押され目に見えて劣勢に。
平成15年(2005年)の時点で、MDを愛用していた知人が、周囲から偏屈者扱いされていたことからも、その衰退の速さがわかる。日本以外では普及しなかったこともあり、結局カセットより先に事実上消滅した。ちなみに、Amazonではまだ新品でカセットを買える。