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60年以上変わらぬ味と美しさ! 島根県出雲市の「バラパン」

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2017.01.12 12:30
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地元で愛されているパンを探して、全国各地をゆく「地域密着 愛されご当地パン」。今回は美しいバラの花がモチーフの「バラパン」を求めて、島根県出雲市の「なんぽうパン」にやってきました。

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昭和24年創業のなんぽうパンでは、菓子パンや食パン、惣菜パンをはじめ、学校給食用のパンなどさまざまなパンを製造・販売しています。なかでもバラの花をモチーフにした「バラパン」は、今年で発売62年目という超ロングセラー。出雲市内のスーパーではどこにでもある、おなじみのパンなのだとか。バラのようなパンとはどんな姿なのか、早速、ご当地パンを拝見してみましょう!

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まるで大輪のバラが咲き誇っているかのような美しい見た目! くるくると巻かれた生地の間には白いクリームが挟んであります。生地の上部が花びらのように山型になっており、それを何層にも巻くことで、バラの花を表現しています。変わった生地の形ですが、生地の作り方には実は秘密があるのだとか。その秘密を聞いてみましょう。

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森山さん「バラパンは、均等に細長く伸ばした生地を鉄板に約20本並べて焼き、1つの大きな生地にしています。それを切ると、花びらのような山型になるんですよ」

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型に生地を流し込んでただ焼くだけでは、バラの花びらにはならないのですね。花びらの秘密がわかったところで、早速ひと口食べてみたいのですが、このままかぶりつくと少し食べづらそうです…。上手に食べるコツなどはあるのでしょうか?

森山さん「バラパンは、花びらの部分を1枚ずつちぎり、クリームをつけて食べるのがおすすめです。地元の方もこの食べ方をする人が多いですよ」

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なるほど、バラの花にふさわしい上品な食べ方ですね! 生地を口に入れると、かまなくてもなくなってしまいそうなほど、しっとりふわふわシンプルな味わいで、ほんのり甘いクリームが引き立ちます。クリームはバタークリームのようですが、油っぽさがなく、あっさりミルクのような風味もほのかに感じられ、滑らかな舌触りです。中心部分にはクリームが集まり、最後に残った生地とたっぷりのクリームを頰張れば、幸せな気持ちに。見た目に劣らぬ素晴らしい味わいです!

森山さんクリームはバラパンの肝なので、特にこだわっています。バタークリームですが、ただのバタークリームではありません甘さはかなり控えめになるように調整していますし、滑らかさをだすために配合にもこだわっています。材料と配合について企業秘密です…!」

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こだわりのクリームを挟んだ美しいバラパンは、なんと1日に約2000個製造。製造工程は機械で流れ作業かと思いきや、実はそのほとんどの工程を4〜5人の職人が手作業で行っているというから驚きです!

森山さん「バラパンはクリームを絞る過程と、生地を巻く過程が難しいんです。クリームが上や下にあふれないように生地の真ん中にまっすぐに絞らなければダメです。量の違うところがあると巻く時にゆがむ原因になるので、同じ力・同じ速さで絞る必要があります。生地を巻く時には、ふんわりと花が開くような巻きにするために、職人の微妙な感覚が頼りになるんです」

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美しいバラパンは、職人の手でひと手間もふた手間も加えられて初めて花開くパンでした。

■バラパン誕生の経緯
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