ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

宮城・岩手に伝わる神様「カマガミサマ」って何?

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2017.03.18 07:28
0

[OH!バンデス‐宮城テレビ]2017年3月8日放送の、宮城と岩手を繋ぐ「どーなKNOW?」のコーナーで「釜神様」のお面が取り上げられていました。

「釜神様」とは、古来より宮城県と岩手県の限られた一部地域に伝わって来た"火伏せの神"で、台所のかまどの近くに飾られてきました。

宮城県ウェブサイト
宮城県ウェブサイト

今回、大崎市古川にある「大崎市民ギャラリー 緒絶(おだえ)の館」から公開制作の依頼があったのが、大崎市岩出山の山中にある一軒の自宅に住む千葉照男さんです。千葉さんは30年以上前から「釜神様」を制作している宮城県の彫刻家です。

公開制作の話があった際「どうせやるなら日本一の大きさを作ろうと思った」と話していた千葉さん。お寺の境内で雨ざらしになっていた巨木から少しづつ形にして行き、他の仕事もこなしながら作業しました。昨年6月から今年2月までの約半年間で完成させました。

大きさはというと、高さ140㎝横幅130㎝で重さはなんと約250kgもあります。「釜神様」に関する資料が多い「東北歴史博物館」によると、高さ110㎝横幅64㎝が最大級(栗原市花山)となっているため、おそらく日本一ではないかということでした。

生木を使って制作したお面ですが、本来「釜神様」は台所のススで黒くなっています。千葉さんなりの研究で、下地を一度赤く染め墨汁ベースの黒を上から塗り仕上げたとのことにより、昔ながらの古い感じが出されています。

大崎市には、昔から「釜神様」が伝統となっているので、彫刻家としてここに暮らしているからには「釜神様」を作り続けなければならない使命感があると千葉さんは語っています。

大人の男性6~7人でやっと持ち上がる重さの日本一の「釜神様」ですが、本来は台所に吊して飾られている物です。千葉さんは、この日本一の大きさの「釜神様」も吊るして飾りたいと考えているとのことです。(ライター:佐藤憲子)

PAGETOP