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木造戸建の倒壊防げ 耐震性アップさせる新たな工法開発

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2013.12.16 19:19
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[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2013年12月9日放送で、京都大学防災研究所で研究が進められている「木造家屋の耐震補強の新工法」について取り上げていました。

1995年に起こった阪神・淡路大震災では、全体の死者の8割にあたるおよそ5000人が、家屋の倒壊が原因で亡くなりました。特に木造家屋が揺れにより全壊したことで多くの命が失われたことが調査でわかっています。つまり家屋の倒壊が少なければ、より多くの命が助かる可能性が高くなります。

今後発生するとされているのが、四国から東海の太平洋側にある南海トラフを震源とした「南海トラフ地震」です。マグニチュード9.1規模の地震が起こった場合は、関西にも大きな被害が出るだろうと予想されています。

2010年の調べでは、大阪府内にある民間の木造戸建126万戸のうち、耐震性が不十分とされている住宅は41万戸に及びます。

家一棟を耐震補強するにはお金や期間がかかることもあるため、一部屋を揺れから守ることで家屋の倒壊を防ごうという新しい工法が開発されています。

防災研究所の木造家屋引き倒し実験(京都防災研究所ウェブサイトより)
防災研究所の木造家屋引き倒し実験(京都防災研究所ウェブサイトより)

京都大学防災研究所では、1970年代に建てられた標準的な木造家屋の模型を元に強度実験を繰り返し、一部屋を耐震して比較的安い値段で全体の倒壊を防ぐことに成功しました。

同大学の川瀬博教授は、「命を守るにはとにかく家を倒さないことです。人が通る道の確保もでき、被害拡大を防げる利点もあります」と語っています。(ライター:ツカダ)

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