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「梅田ダンジョン」工事開始で「会社への行き方がわからんくなった...」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.09.30 17:42
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屋上のビアガーデン野宴やブックファースト梅田店の入っているビルとして親しまれた大阪駅前の「新阪急ビル」。2014年10月1日から建替え工事に入るため、9月30日から閉鎖された。

同ビルの地下は、地下街のホワイティうめだから大阪駅前第4ビルに抜ける近道でもあった。
ホワイティうめだは地下鉄御堂筋線、谷町線、阪神電車の各改札口につながる「広場」のような地下街。
一方、大阪駅と北新地駅との中間にある駅前第1~4ビル(大阪駅前ビル)の地下街は、庶民的な飲食店や金券ショップが密集し、味にうるさい大阪人を満足させる店が揃っている。日本最強の雑居ビルとしてテレビで紹介されたこともあるほど。

両地下街を往来する人にとって新阪急ビルは、重要な中継地点だったというわけだ。

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ただし、ホワイティうめだとの連絡口は地下1階にあったのに対し、駅前第4ビルに至る通路は地下2階。つまり1フロア上下に移動しなくてはならない。ビル内部のレイアウトも相まって迷いやすいスポットの1つとして知られていた。
覚えるのに時間はかかるものの慣れれば便利なこのルート、今日から閉鎖になることを忘れていて面食らう人もいる。

今日からは東梅田駅から第4ビルにつながる地下通路を利用するか、「ディアモール大阪」のマーケットストリートを通ることになる。

新阪急ビルは、隣接する大阪神ビルディング(阪神百貨店梅田本店)と一体で再開発される。
2つのビルは一体化され、地下4階・地上38階の高層ビルに生まれ変わり、延べ床面積は現在の約1.7倍の規模となる。御堂筋を挟んで向かいにある阪急百貨店梅田本店のビル(高さ約187メートル)がもう1つできるイメージだ。全面開業は2022年春頃を予定している。

現在の地下街が形成された頃は阪急と阪神がバリバリのライバル関係にあり、市と阪神が建設にあたったディアモール大阪は、阪急から横やりが入ったといわれる。
複雑怪奇な梅田ダンジョンが覇権争いの副産物と考えるのはうがちすぎだろうが、21世紀に両社が協力し合って梅田の再開発に踏み出す意義は大きい。

新阪急ビルと阪神百貨店のある場所に建設される新ビル(阪神電鉄のプレスリリースより)
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