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草津のおもてなし文化由来の新名物! 群馬県吾妻郡の「草津味とうじうどん」

at home VOX

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2017.02.15 15:23
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日本各地に根付いた「麺料理」を求めて、全国を巡る「ご当地ヌードル探訪」。今回は群馬県吾妻郡の草津温泉にやってきました。

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草津温泉の歴史は古墳時代に始まるともいわれ、源頼朝や徳川吉宗、小林一茶など数々の歴史上の人物が入浴に訪れたとされています。有馬温泉、下呂温泉とともに日本三名泉に選ばれているほか、硫黄分の多い泉質で高い効能をもつことから「湯治の湯」としても有名で、まさに日本を代表する温泉地です。そんな草津温泉で近年、郷土料理をアレンジした麺料理「草津味とうじうどん」新名物として広まりつつあるのだとか。今年でオープン16年目になる発祥の店「そばきち」でどんな麺料理なのか確かめてきました!

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案内してくれたのは、店主であり、草津温泉観光協会の理事も務める川島武さんです。早速、「草津味とうじうどん」を注文してみると、次々と鍋や料理がテーブルに運ばれてきました!

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あっという間にテーブルがいっぱいに。すごいボリュームですね。

川島さんとうじうどんは、郷土のおもてなし料理で、来客があった時に地域の家に寄り集まって食べていたものなんです。大きな鍋に具材たっぷりの汁を作り、大皿にうどんを盛って、ちょっとしたおかずなどと一緒に振る舞っていたと聞いています。うちでは自家製の漬物や薬味、マイタケの天ぷらなどを添えて、二人分の量をお出ししています。食べ方を教えますので、まずは味わってみてください」

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川島さん「これは"とうじかご"です。この中にうどんを入れて鍋の中で湯がきます。大皿に盛ったうどんは時間がたつと麺が固まってしまうので、湯がくことでほぐして食べるんです。"うどんを鍋に投じる"ことから、"とうじかご"や"とうじうどん"というんですよ」

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麺がほぐれ、味が少し染みたところで器に移し、具材と合わせて早速ひと口。奥深いだしの味わいが口いっぱいに広がります。だしはしょうゆベースの濃い目の味付けで、具材にしっかりと染み込んでいるため、器に汁を入れなくても具材と麺だけでちょうどいいあんばい。たっぷりのマイタケの香りやごぼうの風味が鼻に抜けていきます。

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川島さん「汁はかつお節など3種類の合わせだししょうゆ、みりん、砂糖を煮立たせて1〜2ヵ月ほど寝かせた調味料で作ります。寝かせることでしょうゆがまろやかな味になるんです。ここに具材のうま味が加わって、さらに奥深い味わいになるわけです」

麺はコシがあり、ツルツルとして喉越しも抜群。最初は汁や具材の味が印象的ですが、少しするとなんとも爽やかな青葉のような風味が広がり始めました! 緑色が特徴的な麺ですが、これは何の色でしょうか…?

川島さん「その正体はクマザサです。草津にたくさん生えているササの一種で、手のひらほどの大きなササの葉をパウダー状にして麺に練りこんでいるんです。ササを“草”と捉えて、“草津味”と名前をつけました」

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爽やかな味わいのうどんに箸がどんどん進み、あっという間に完食していました。

■温泉だけじゃない草津を目指して
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