お弁当にうれしい！時間が経っても褐変しないりんご「千雪」

りんごと言えば、お弁当のうさぎさん。切ったそばから茶色に変色してしまうのを防ぎ、せっかくのうさぎカットを美しくキープするために、レモン汁や塩水に浸していたのは今や昔となりそうです。

なんと青森県が、画期的なりんごを開発したのです。

夢のようなそのりんごは、りんご試験場（現：地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所）で育成され、2008年3月に品種登録された"千雪（ちゆき）"と言います。

果肉の切り口が変色しないという素晴らしい特性を持っていて、カットやスライス、すり下ろしリンゴなどの一次加工品の開発や、外食やお弁当屋などでの利用などが期待されています。実際、すり下ろしから3日経っても、果肉は茶色く変色（褐変）しません。

この褐変は、果肉中に含まれるポリフェノール類が酸化し、キノン類が生じることによって起こります。この酸化現象は果肉中のポリフェノールオキシダーゼ（PPO）という酵素の触媒反応によってなされるのですが、他の品種に比べて、このPPO活性が著しく低く、褐変基質を持つポリフェノールの含有量も少ないのだとか。

ビタミンCなどの酸化防止剤を使わなくて済みますので、果汁そのままのジュースやシードル、お弁当作りに、今後、りんごの消費拡大に貢献の期待を背負った新品種と言えます。

青森から世界中に拡がっていくと嬉しいですね！みんなで応援しましょう。

今回の筆者：うまいもんドットコム

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