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王のラストHR、クロマティ殴打事件...あの「藤崎台球場」が存亡の危機!?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.12.16 18:21
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ホークスファンの多い九州。しかし「打撃の神様」こと故川上哲治の出身地・熊本は比較的巨人ファンが多い。

熊本の野球の聖地といえば「藤崎台県営野球場」をおいてほかにない。1960年の竣工当時、国際試合開催規格を満たした数少ないスタジアムで、収容能力は2万4000人。
数々のドラマを演出した野球の殿堂だが、ここに来て移転話が浮上している。

2014年12月15日に開催された熊本市議会本会議の一般質問で、今月に就任したばかりの大西一史熊本市長が、小佐井賀瑞宜氏(自民)への答弁の中で、県市間のテーマとして議論をスタートさせる考えを明らかにした。16日の熊本日日新聞が報じている。

市長が選挙前の10月に公表した「熊本の未来を創る政策集 マニフェスト2014」には、

藤崎台県営野球場の移転を含めたあり方を検討するため、県・市連携で検討会議を設置します。【任期中実現】

と書かれている。選挙公約を早速実行した形だが、となれば現行の藤崎台球場は取り壊しになる公算が高い。

藤崎台県営野球場のスコアボード(Sakuraikubukiさん撮影、Wikimedia Commonsより)
藤崎台県営野球場のスコアボード(Sakuraikubukiさん撮影、Wikimedia Commonsより)

プロ野球12球団の本拠地ではないため公式戦の開催は年1回程度だが、記憶に残る試合の舞台となった。

●ホークスの摂津が先発で初勝利
2011年4月24日、中継ぎから先発に転向したホークスのエース・摂津正が千葉ロッテを相手に8回まで投げ抜き、見事先発初勝利を飾った。

●クロマティが死球を当てた投手を殴打
1987年唯一の公式戦は、6月11日に開催された巨人-中日戦。宮下昌己投手から背中に死球を受けた巨人のウォーレン・クロマティ外野手は、帽子をとって謝罪しない同投手に大激怒、マウンドに近づいて右ストレートを見舞った。両軍はベンチから飛び出し、入り乱れての大乱闘に発展する。当時中日の監督だった星野仙一が、巨人の王貞治監督(当時)に向かってこぶしを突き出したのはあまりにも有名。クロマティ退場処分となったが、宮下は巨人の選手たちの攻撃を受けて全治10日のケガを負ったという。

●王のラストHR
公式戦通算本塁打数868という前人未到の記録を打ち立てた王。オープン戦やオールスター、日米野球などを含めるとその数は1000を超える。最後のホームランは1980年11月16日、巨人-阪神の秋季オープン戦で飛び出した。
当時の公式試合数は130と今よりも14試合少ない。パ・リーグは前期・後期に分かれて年度優勝決定戦を行っていたが、セ・リーグはそれもなし。秋のオープン戦はさしずめ日本相撲協会の地方巡業みたいなものだったのだろうか。

大規模改修は無理そうだが...
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