雹(ひょう)にあっても強く育つりんご達
2014年9月12日14:30に青森県の広い範囲で約2分間もの間、雹がふりました。JA津軽みらいでは特に石川地区がひどい害にあいました。
蜜入りの"こみつ" りんごを育てる生産者グループ、「こみつの会」の相馬会長のお母様は、「86年生きてきて初めての出来事だ」と語っています。
農家の方々は台風などの風に対する保険には入っていても、雹の保険にはほとんどの人が入っておらず、その被害については補償されないという事です。
しかし、雹に当たっても実が落ちて駄目になる訳ではありません。
逆に強く、りんごは育っています。
農家さんの話では「りんごと言うのは、キズが付くと甘くなる」。
それは人間のカサブタと一緒で、傷が出来ると、そこを直そうとする力が働くからだと言うのです。キズが付いたりんごには優先して栄養が来るので、美味しくなるのだとか。
一般のお店ではキズついたりんごは、まず売れません。売られる以前に置かれません。
でも、食べてみると美味しいんですよ!すぐに腐る訳でもありません。
たしかに見た目は悪いけれど味は悪くない、むしろ良いということが伝われば、こういったりんごを選んで購入する消費者も増えるのではないでしょうか。
雹で被害を受けた農家さんたちがとても困っているという事実を知れば、なおさらです。
今の時代、人々は見た目の完璧さだけを求めて行き過ぎているのかもしれません。
りんごは工業製品ではありません。外で雨風に打たれるのですから傷もつくし、虫もつく。ほんの少しのキズで、それだけで使い物にならないと判断されるなんて悲しい話です。
雹に台風、大雨などでキズが付いてしまったフルーツを店頭で見かけたらどうか、その果実を大切に育てて来た農家の方の姿をも思い浮かべてみてください。
今回の筆者:うまいもんドットコム
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