遥かなるルネサンス

2016年12月23日 10:00

   16世紀後半のイタリアを訪れた天正遣欧少年使節の足跡をたどりつつ、“日本人が初めて見たヨーロッパ文化”“日本人が初めて見たイタリア・ルネサンスの芸術”に焦点を当てて、ルネサンスの豊穣なる美の世界を探求します。1582年2月20日(天正十年)、宜教師ヴァリニャーノは、日本人自身の中から、ヨーロッパ文明の語り部となる人物を育成する必要があると考え、伊東マンショら4人の少年をヨーロッパに送り出しました。1585年3月、イタリアのリヴォルノに上陸した一行は、フィレンツェ、シエナを経由し、ローマに至り、教皇に謁見するという旅の大きな目的のーつを果たすと、帰国の旅では、ボローニャ、ヴェネツィア、パドヴァ、マントヴァ、ミラノ、ジェノヴァなどの各都市に立ち寄り、そこでもまた行く先々で非常な歓待を受け、教会の儀式に参加するなど、見聞を広めました。本展では、天正遣欧少年使節が訪れたイタリア各地の都市の美術を訪問順に紹介します。ルネサンスの中心フィレンツェからはメディチ家の人々を描いた絵画や大公の工房で作られた工芸品、一行が狩りを楽しんだ、バニャイアからは狩猟の様子を描いたタピスリー、教皇との謁見を果たしたローマからはその様子を描いた絵画や使節訪間の記念メダル、ペーサロからは物語の描かれた美しい陶器、ヴェネツィアからは世界に誇ったガラス工芸や色彩豊かなヴェネツィア派の絵画など、それぞれの都市に花開いた特色ある美術品が出品されます。とくにメディチ家のお抱え画家ブロンズィーノが描いた《ビア・ディ・メディチの肖像》と、ヴェネツィアの画家ティントレットの工房で描かれ、2014年に奇跡的に再発見された《伊東マンショの肖像》は本展の見どころのひとつです。遣欧使節が日本に帰国したのは出発して約8年半後のことでしたが、その間に豊臣秀吉によって「伴天連追放令」が発令されるなど、彼らを取り巻く環境は大きく変わっており、その後の彼らを待ち受ける運命は幸福とは言いがたいものでした。しかし、「天正遣欧少年使節」として海を渡った4人の事績は、グローバル化が進む現代において、キリスト教という枠を超えて、異文化問の相互理解という意味で、なお一層の重みをもって私たちの心に訴えかけてくるのです。

イベント詳細ページへ

会期

2017年7月28日(金) ~ 9月10日(日)

会場

青森県立美術館

所在地

〒038-0021 青森県青森市安田字近野185

インターネットミュージアム
青森県 最新記事
2018/6/20

「昭和ノスタルジー」があるなら、「平成ノスタルジー」もきっと来る。 というわけで、将来この時代の象徴として語られるであろうアイテム、文化、人物などを、平成...

2018/6/19

2018年6月18日に大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震が起きた後、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさん(43)が、被災地に向けてエー...

2018/6/19

カレーの2大派閥、ナン派とライス派。Jタウン研究所では先日、「本格的なカレー屋さんで選ぶのは?」をテーマに、読者アンケートを行った。その結果は、ナン76....

2018/6/19

日本各地にある神社は8万以上とも言われるところ、その一つ一つに目を凝らして見た経験のある人は少ないだろう。かみのやしろ、と書く「神社」とあり、当然そこには...

2018/6/19

このところ、無料通信アプリ「LINE」などのSNSで、座敷わらしを撮影したという画像とともに、「いいね」や「シェア」をしないと呪いにかかるという投稿が拡散...

アクセスランキング
デイリー
  週  
  月  
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
注目情報
北九州市

レトロな建造物から角打ちまで。市政55年を迎えた北九州市を紹介!

Jタウンチャンネル
バイク買取販売店「バイクパッション」
バイク買取販売店「バイクパッション」
関連サイト

独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

↑上へ